本日の心理学・名言2611-5

自分の真実~ここでいう真実には、二つあります。

一つは、自分の本当の気持ち(喜怒哀楽と欲求)という真実です。
過去において辛く惨めな体験をした人は、
自分自身の本当の気持ちを見ることを避けようとします。
誰でも傷つきたくないですから、
過去の心の傷なんて見たくないですよね。

しかし、過去に傷ついた時点で、
辛い現実を直視するのを避けるために、
自己防衛機制の合理化や抑圧などをやっていると、
意識の表面では辛い出来事を忘れることができますが、
心の深いところではしっかりと記憶されていて、
その惨めさや怒りの記憶が「怒り」や「不安」を噴出させるのです。

つまり、第一希望という
己のもう一つの真実(自分の本当の欲求)を実行できずに、
無意識のうちに、第三希望とか第五希望を遂行してしまっているのです。

何らかの理由(幸せ恐怖症など)で、
無意識のうちに第一希望を切り捨ててしまっているのです。
自分の第一希望で行動するようになれば、自己嫌悪をしなくなります。

自己嫌悪するのは、不本意なことをしているからです。
したくないことをしているのです。
自分の第一希望をしていれば、自己嫌悪に陥ることはありません。

第一希望を実行するには、
なぜ、自分は今まで第一希望を捨ててきたのか、
という真実を知る必要があります。
真実を知れば、自動的に第一希望を実行できるようになります。

*1~自己防衛機制:
受け入れがたい状況、または潜在的な危険な状況に晒された時に、
それによる不安を軽減しようとする無意識的な心理的メカニズム
合理化: 満たされなかった欲求に対して、理論化して考えることにより自分を納得させること
抑圧: 実現困難な欲求や苦痛な体験などを無意識の中に封じ込め忘れようとすること

*2~幸せ恐怖症:
幸せな時にふと不安になったり、
「この幸せがなくなったら」とか思うことは、誰しもあるのではないか?
それが酷くなると「幸せ恐怖症」になる