本日の心理学・名言2467-5

親という字を分析すれば、立木を見ると書く、
最近、その意味するところが分かれば分かるほど、
たしかに立木を見るにしかずとしみじみ感心させられています。

思えば、あの暗い大地に根を下ろし、
一日として陽の当たる場所も求めず、
ひたすら幹、枝、そして花から実と
永遠の生命を守り育てるあの根、
その生命の根がありてこそ花が咲き、
春もあれば味覚の秋もあるのです。
そこに、この世の全てを守り育てる根の尊さ、
親心の切なさがあり、
その親心が、この世界のすべてを、
はぐくみ育てているのではないでしょうか。

偉大なる科学者ニュートンはリンゴが木から落ちる姿から
万有引力の法則を発見しましたが、
この万有引力と同じように、
万有親心というものが
一貫してこの世の中に流れていると思えてならないのです。
神様の思し召しこそ、この世の根であり、根本であって、
その根を忘れ、親を忘れては、
おそらく何一つとして実を結ばぬ、
根無し草となること必定ではないでしょうか。
by話の台第二集