本日の心理学・名言2378-3

絶対に後悔しない~
宮本武蔵は、晩年に書いた「五輪の書」の中で
「我事に於いて後悔せず」と述べています。
その意味するところは、
自分が、こうと信じて行なったことに関しては、
その結果がどのように出ようとも、
また他人がどのように思おうとも、
絶対に後悔することはしない、という強い意志の現れです。

言い換えれば、武蔵が自分に下した評価とは、
常に熟慮を重ねた段階において既に決定されてるものであり、
それを実現に移してからの結果については、
もはや問うところではなく、
従って評価の外にあるとするのが、
武蔵の一貫とした人生観であったことが理解できます。

終わりよければすべてよし~
これに対して正反対の「評価」の基準として考えられるものに、終わりよければすべてよし、とい言葉があります。

有名な「葉隠(はがくれ)」の精神の中に
「武士道とは、死ぬことと見つけたり」
という名文句があります。
人生の価値は、その死の瞬間において決定されるものであり、
この見地からすれば、
「人生、いかに生くべきか」ということは、
「人生、いかにに死すべきか」
というに等しいというわけなのです。
*葉隠(はがくれ):
江戸時代に書かれた武士の心得についての武士道を説明