本日の心理学・名言2310-7

窮地に陥った時「踏みとどまる」ための心理術~

窮地で逃げ出す人間は「腰抜け」だといわれますが、
実は、それが最も安全で、本能的な反応です。
どんな動物も、もちろん人間も、
自分を守る為に、逃げるのが一番なのです。

心理学では、これは「自己防衛反応」と言います。
窮地に立たされて、逃げたくなるのは最も正しい反応ですから、恥じることはありません。
それに、窮地に立たされたときに、
逃げられれば、逃げるのが一番簡単ですし、一番いいのです。

しかし、人間の場合、
仕事のことで命の危機を感じない範囲のことならば、
そこに踏みとどまって乗り越えるほうが、
いい結果につながります。
そのことは、心理学の「目標勾配(こうばい)仮説」
から予測できます。

高い目標にチャレンジした場合、
成功する確率よりも、失敗する確率の方がはるかに高いのです。失敗する確率が高いからこそ、チャレンジというのです。
したがって、目標が高ければ高いほど窮地であり、
マイナスの要素で満ち満ちていて、
すぐにその場から逃げ出したくなります。
しかし、この思いを乗り越えないと、
チャレンジは決して成功しませんので、
じっと耐えて乗り越えるのです。
逃げ道や言い訳は
いくらでもつくれるので逃げることはできますが、
それを耐えて乗り越えるのです。
いったん逃げグセがついてしまうと、
いつまで経っても飛躍できません。

もう一歩のところで逃げるグセがつくと、
これを繰り返すようになります。
しかし、「ダメでもともと」と考え、
精神的負担を軽くするなど工夫をすることで、
逃げ出さずに我慢して頑張り、
結果としてチャレンジが成功すると、
大きく自己成長することができます。
ここぞと思った時には、
いさぎよくリスクを覚悟で
目をつぶって飛び込むことが必要です。
*目標勾配(こうばい)仮説:
目標に近づくほど、その目標の価値が飛躍度的に高まること

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