本日の心理学・名言2271-1

恋愛感情はどこから生まれるのか?

フランスの作家スタンダールは、
恋愛を「情熱恋愛」「趣味恋愛」「肉体的恋愛」「虚栄恋愛」の
四つに分類しました。

そして「情熱恋愛」こそ真実の恋愛であると考え、
「情熱恋愛」の発生と進展に大いに寄与する心理状態のことを
「結晶作用」と名づけました。

スタンダールは、著書『恋愛論』のなかで、
恋の発生のプロセスを次の七段階に分けています。

1.感嘆する:
ある異性を見て、なぜかハッとする。

2.想像する:
その人のことが気になってしかたがなく、
「あの人とつきあうことができたらどんなにいいだろう」
などと考える。

3.希望を持つ:
「もしかしたらあの人も私のことを好きなのではないかしら」
との期待を持ち、
彼のちょっとした一言や仕草に希望を強めたり、
不安になったりする。

4.恋が生まれる。:
自分が愛し、かつ愛してくれる人に、
できるだけ近づき、
一緒にいたいという気持ちが高まる。
見つめたりふれたりというあらゆる感覚をもって
相手の存在を確かめることに喜びを覚える。

5.第一の結晶作用がはじまる:
自分が愛している人がこちらをも愛していると確信したとき、
その相手のなかにあらゆる魅力を見つけて理想化し、
「この人に比べて私はなんてつまらない人間なんだろう」
と自分を卑下したりする。

6.疑惑が生まれる。:
気持ちがやや冷静になり、
当たり前になっている今の幸福を疑いはじめる。
「私は本当に愛されているのだろうか」
と思うようになり、もっと確かな証拠を求める。

7.第二の結晶作用がはじまる:
疑惑による辛い心理状態のすぐ後で、
「そうだ、彼はやっぱり私を愛している」
と思い直し、安堵し、相手の新しい美点を探そうとする。
するとまた、疑惑の念がわいてくる。
「しかし、本当に彼は私を愛しているだろうか」
このような相反する心理状態を交互にくり返すなかで、
「彼以外に私を幸せにしてくれる人はいない」
との思いを強めていく。

そして、つぎの三つの考えの間をさまようことになる。

a.彼はあらゆる魅力を持ち合わせている。

b.彼は私を愛している。

c.どうすれば彼からもっとも大きな愛の証拠を
得ることができるか。

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