本日の心理学・名言2158-1

心理学・心理セラピー分野の人は、
「解決の方法」「解決のチャンス」「使えるもの」

のことを、「リソース」と表現することが多いですが、
つまり、リソース=資源なのです。

原因というのは、
犯人探し、責める相手探しにつながりやすい発想です。
それに対して、リソースだと考えることは、
私をこんな状態にしてしまった犯人について、
不問にする、というわけではないものの、

とりあえず今、それは置いておいて、
状態が良くなる方に集中しよう。

犯人探しは置いておいて、解決の最短距離を探そう。
良くなる方に、全力を傾けよう。
そういう発想に基づいています。

そもそも原因が、
生まれつきの、精神的な「もろさ」にあるのか、
外的環境によるにものなのか、
それも、幼少期の生育環境の影響なのか(過去)
あるいは、現在のストレス的環境なのか(現在)
完全に結論を出すことは難しいんですね。

それに、生まれつきの要因が大きいという
結論が出たところで、
遺伝子DNA総入れ替えする?
とか、全く無意味ですし、ムリですから。
そうなると、とりあえず、さしあたって、
まず、取り組めることから取り組んでみよう。

そう考えていくんですが、
そのときに、誰でも少しは持っている、
過去の感情をスッキリさせたり、
幼少期に決めてしまった
「幼児決断」を振り返り、
再決断してみたり、
そういった部分から取り組んでみるのは、有効な方法です。

同様に、少し違う例を挙げますが、自分を責める傾向があって、
でもそのことをガチガチの心理的防衛で固めて、
すぐには、内面と向き合うところまで、たどり着きそうにない。
そう見えるときには、
「仕事のストレス、減らせません?」とか、
「家族の中の役割で、今すぐ降りても、死なないことを
やめてみませんか?」
というように、見立てでは、本質的課題ではないと思うけれど、
でもまず、ひとつでも、心の荷物を下ろせそうなところから、
取り組んでいこう。
そういう提案をすることもあります。

まとめますと、
私が提案する道というのは、「原因」ではない、ということ。
今現在の状態を認めた上で、今から良くなっていくために、
一番有効な道は何か?

それを、提案するように、心がけています。

それに取り組んだら、良くなりそうかどうか。
それだけです。
by女と男の「心のヘルス」

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