本日の心理学・名言1948-3

人が何かのことに直面した時、
その対応の仕方に三つの型があります。
一つは、そのことが自分の都合悪くなるであろうと、
何でも悪く考えてしまう人です。
二つ目は、何でもよく解釈する人です。
三つ目は、性格が無神経なのか、
何が怒っても驚かないという状態で済ましてしまう人です。

その中でもなんでも悪く取る人は相当多いのではないでしょうか。
まだ成りもしない以前に最悪の事態を自ら考え出し、
場合によっては眠れない夜を幾日も続けることがありますので、
そんな人だと言われますが、
考えてみると、このような人は、正直だからなのかもしれません。
どんなにクヨクヨ考えてみても、結果は好転するはずもないのですが、それでも考えこんでしまいます。

何か心配事や気にかかることがあって、
考えこんでしまう時には、
「心ここにあらざれば、見えども見えず聞けども聞かず」の
ことわざ通りで、
そのために思わぬ事故にぶつかることがあります。
大体「怪我」というものは、
読んで字のごとく、その時の心の状態は、
怪しいくらい我にとらわれている時であると思います。

人にだまされたり、事業で損をしたりする場合は
必要以上に、自分の利害損失にとらわれ過ぎて考え込んでしまった、
いわゆる「怪我」の状態の時ではないかと思います。

by話の台第ニ集

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