本日の心理学・名言1854-5

自分を信じなさい。
鉄製の弦が響けば、あらゆる心が感応して震え出す。
by『エマソン 運命を味方にする人生論』(渡部昇一・著)

鉄製の弦を響かすと、
その音がいろいろなところに共鳴していくといっています。
鉄でできた弦を指で奏でて響かすのは、とても難しいことです。
しかし、自分を信じて弾いてみれば、音が響いていく。
そして、
それを聞いた人びとの心を震わせることができるというのです。

この「鉄製の弦」は、
われわれの日常でいえば「難しい課題」と置き換えてもいいでしょう。

そのような難題に果敢にチャレンジしていく人の姿は、
見ている人びとを感動させ、共感させます。

まさに「心が感応して震える」のです。
そのような共鳴音が出てくるような頑張り方があるのだと、
エマソンはよく知っていたのでしょう。

しかし、そのような共鳴音を引き出す人となるためには、
何があっても揺るがない確信を得てこそ、

自分に自信が生まれ、
堂々と自らの主張を述べることのできる人である必要があります

それこそ人を感化できるのです。
まず自分を信じないことには、
他人を感化することなどできはしないのです。

「自分を信ずる」とは、「決意を固める」ということです。
だから、決意というものは本来、そう簡単に固めてはいけないのです。
考えて考えて考え抜いて、
これ以上考えることがないというくらい考えた末に決意する。

そのとき、本当の決意が生まれるのです。
そして、それほどの決意だからこそ、それを口にすれば周囲にまで響いて共鳴する人が出てくるのです。

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