本日の心理学・名言1663-3

私たちの一人ひとりの理解の枠組み、
言葉への意味付けは必ず違うのです。

その枠組みを「準拠枠」と言いますが、
「準拠枠」の違いは、同じ言葉を使っても、
その言葉で個々人が表そうとすること、
意味すること、理解することが違うという結果をもたらします。

コミュニケーションをはかる時には、
言葉は同じでも「準拠枠」が違う可能性があることを覚えておいて、
相手の心の中で何が起こるかは、
相手の自由であることを前提とすることが大切です。

別の言い方をすれば、
コミュニケーションとは、「準拠枠」の違いを照合し合って、
より正確な理解に導く限りない相互交流のプロセスなのです。

それは、かなり複雑で大変なプロセスですが、
そんなものだと分かっていれば、
簡単に「分かった」とか「分かってもらえなかった」と
なることもありません。

また、コミュニケーションを積極的に進める必要があるときと
それほどこだわらなくていいときとの区別もつけやすくなるでしょう。

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