本日の心理学・名言1484-3

@忘れられて

ひっそりした村の通りで
ゴムまりは、長いこと
子供の掌と空の間を往復していた

働きに出た親たちは
子供たちを、きれいさっぱり忘れているだろう
病気がちの年寄りのことは忘れないだろう

不幸は、脳裡に
重石のように宿ってしまうが
幸福は、むしろ
軽やかに忘れられるのだ

もちろん
頑健な親たちも
子供たちから、きれいに忘れられて
HP::お気に入りの詩より~吉野弘氏

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