本日の心理学・名言1482-6

@霧

閉じこめた高原がどんな風景だったかを

思い出そうとして

霧は

ときどき自分自身を取りはらってみる

風景を見て、納得して

ふたたび

霧は

自分の領地を閉じこめにかかる

閉じこめた領地がどんな風景だったかを

少したって、また思い出そうとして

霧は

自分自身を取りはらってみる

ご苦労な

霧よ!

親密に触りつつ物を抱くことが霧の愛し方なので

距離をとって物を見ることが不得手なのだ

HP::お気に入りの詩より~吉野弘氏

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