本日の心理学・名言21374-1

A人間は一本の葦にすぎない。自然のうちで最も弱い葦にすぎない。しかし、
それは考える葦である。
by
パスカル
人間は地球上の動植物の中で、決して強い存在ではありません。
むしろ弱い存在だといえます。
例えばライオンと素手で闘って、人間が勝てるわけがありません。
もしかしたら、人間は水辺に生えている植物の一つでもある葦のように
弱い存在なのかもしれません。
葦は強い風が吹いたら、すぐ折れてしまいます。
人間も、そんな葦のように弱いかもしれないのです。
しかし、例えそれほど弱い存在であっても、人間は考えることができます。
他の動植物にはない「知性」を持っているのです。
人間は、この知性によって道具や機械を作り出し、
お互いに協力し合うことを学び、地球上に君臨する存在となったのです。

人間にしかない、この「考える」能力を、幸せに生きていくために大いに役立てていくことが大切です。
何も大げさな話ではありません。

例えば人と人とは、つまらないことで言い争うことがあります。
「こんな言い争いは無駄だ。何の意味もない」ということに 気づいて解決策を考えることも、
知性の働きの一つなのです。

B:人は天才に生まれるのではない。天才になるのだ。
by
ボーヴォワール
「私には 持って生まれた才能がない 。だから成功することはできないだろう」と嘆く人がいます。
しかし、そんなことで嘆く必要などありません。
というのも、才能は必ずしも「持って生まれたもの」ではないからです。
才能は、むしろ、育てるものだと思います。
長い時間をかけて、能力を磨いていくものではないでしょうか。
つまり、コツコツと根気よく力と才能を育て、磨いていけば、
やがて、天才と呼ばれることになるかもしれないのです。

宮大工の世界で、天才と呼ばれる人がいました。
宮大工とは、古い寺院など 、日本の伝統的な建物を専門に作る大工のことです。
その人は中学校卒業してすぐに宮大工の世界に入りましたが、
当初はあまり手先が器用ではありませんでした。

そして、周りから「才能がない」とみなされていたといいます。
しかし、それでも彼は一生懸命に努力を続けたのです。
その結果、少しずつ技術が向上し、ついに天才と呼ばれるようになったのです。
このように、才能は、努力で伸ばせます。
能力を磨き続けて花開かせれば、大成功することも可能なのです。
「才能がない」などと嘆く前に、才能を育てる努力を始めることが大切です。