本日の心理学・名言21266-3

A
人間の尊重は誰からも侵されることはありません。

つまり、人間が尊重されることは、
人間の気持ちや考え、意見、価値観も尊重されるということですから、
私たちは、誰でも欲求を持ってよいし、
その欲求は、他の人の欲求と同じぐらい大切にして欲しいと思ってよいのです。
そして、その欲求を大切にして欲しいと頼んでも良いのです。
もし、あなたが、自分の欲求や希望は持てない、
言えないという考えを持っているとすれば、
それを人権という観点から考え直してみる必要があります。
そのような権利が、もし相手に許されていると思えるならば、
あなたにも許されると思っていいはずです。
つまり、何よりも大切なことは、
人権はあなたも相手も同等に持っているということ。
あなたも相手も自分の考えや欲求を持ってよいわけなので、
葛藤が起こる可能性はあるのです。
私たちの日常には小さな葛藤やもめごとは当たり前であり、
お互いに一致することの方が少ないこと、
だから、お互いの希望を述べ合う権利を大切にし、
相互の確認をして、歩み寄ろうとする覚悟が必要なのです。

B
「愛せれ、愛されなければならない」という思い込みは、
まず非常に非現実的で、非合理的です。
この思い込みをしていると、
人に嫌われないようにする為に、自分の意見や希望は言わず、
人には逆らわないよう努力し、もめごとを避けるようになります。
相手の気に入るような行動をとり、
その場の相手によって自分の行動が変わります。
つまり、「八方美人」になるわけです。
この思い込みを合理的にするには、
「人に好かれるに越したことはないが、必ず好かれるとは限らないし、
まして、好かれなければならないこともない」と変えることです。
もし好かれないことがあっても、
それは自分の問題なのか相手の問題なのかを考えることです。
自分が問題であれば、自分を変えても良いし、
変えないで好かれないことを選んでも良いのです。
だから、まず今の自分を最大限に発揮して、
「とりあえず半分ぐらいの人に、自分を好きになってもらおう」
というあたりから始めることです。