本日の心理学・名言21258-1

@誰もが、気持ちの良いコミュニケーションをし、
よりよい人間関係を持ちたいと望んでいます。
自己表現には、三つの段階があります。
一つは、自分の思いや気持ちをありのまま受け止めて見ることです。
まずは、外界の状況に惑わされず自分を素直に受け止め、
さまざまな懸念もしばし横において、自分を確かめることです。
それが出来たら、
次に、その思いを自分の知っている表現方法でどう伝えるかを工夫し、
表現してみようとすることです。

最適の方法が見つかるとは限りませんが、
自分の気持ちや思いを出来るだけ正直に言葉にして見ましょう。
そして最後に、
その影響や効果を考えて、表現を変えたり、
相手をフォローしたりする用意をするのです。

多くの場合、そのような自己表現の結果、
相手に理解されることもあれば、理解されないこともあります。

私たちの自己表現の背景にとなる経験や知識は、お互いに違っていますので、
分かりやすいこともあれば、分かりにくいこともあり、
誰もがすぐ意味を共有することは出来ないからです。

理解できないことは自分のせいでも、相手のせいでもなく、
それは当たり前のことなのです。
だから、自分を素直に表現して、
相手にも耳を傾け理解しようとすることが大切なのです。

その枠組みを「準拠枠」と言いますが、
「準拠枠」の違いは、同じ言葉を使っても、
その言葉で個々人が表そうとすること、
意味すること、理解することが違うという結果をもたらします。
コミュニケーションをはかる時には、
言葉は同じでも「準拠枠」が違う可能性があることを覚えておいて、
相手の心の中で何が起こるかは、相手の自由であることを前提とすることが大切です。
別の言い方をすれば、コミュニケーションとは、「準拠枠」の違いを照合し合って、
より正確な理解に導く限りない相互交流のプロセスなのです。
それは、かなり複雑で大変なプロセスですが、
そんなものだと分かっていれば、
簡単に「分かった」とか「分かってもらえなかった」となることもありません。
また、コミュニケーションを積極的に進める必要があるときと、
それほどこだわらなくていいときとの区別もつけやすくなるでしょう。