本日の心理学・名言20536-3

@相手を傷つけない視線とは ?
人は目ががっちり合わさると攻撃になってしまう という傾向があります。
だから会議の席などで意見の違う 相手の正面は避けた方が得策だと言われているのです。
参照:スティンザー効果
では恋人同士ではどうでしょう。
熱くなっている二人は、正面から見つめ合っているのではないかという反論もあるでしょう。
それは、お互いの目に「思い合う」という感情があるか、それを確かめ合う行為なのです。
相手に負けずに こちらの魅力を伝えたい。
相手に負けずにこちらの愛情を深くわかってほしい。
恋に燃えている二人は、ある意味勝負をしているのと似たメンタリティなのです。
では、ここに失恋して悲しみのどん底にいる人がいるとしましょう。
どんな視点で話したら相手を傷つけずに済むでしょうか。
やはりスティンザー効果の方法で、 座る位置は相手と90どのの角度がいいでしょう。
目を合わせにくいし、話を聞きやすいポジションでもあります。
カウンセラーが患者さんの相談を聞くときにこのポジションを大切にすることから、
「カウンセリングポジション」とも呼ばれている 座り位置なんです。
そして、相手に思う存分悲しみや怒りを吐き出す支え出させる。
一方、相槌を打つような時には、相手の目を下から覗き込むようにすると良いでしょう。
「そうそれは辛いでしょう」と。

その時、上から覗き込むのでは、まさに”上から目線”になってしまい、
相手は軽蔑されたように受け取りますし、正面から見据えるのでは敵対に映ります。
それよりも重要なことは本気で同情することです。
本気の同情とは、「もし私がこの人と全く同じ立場だったら一体どんな気持ちになるだろう」
と、もしも私だったら・・・・・・、
いちいち我が事のように想像して心の中で一緒に悲しみを体験することです。
その行為は偽らざるものとして目に表れます。
ですから間違っても同情しているふりだけはしてはいけません。
心が傷ついている人は、健康状態の良い人の数倍も相手の仕草に敏感になっているからです。
*スティンザー効果:
主に会議に見られる「自分との関係性が座る位置に現れる」という現象です。
アメリカの心理学者「スティンザー」が実験の結果をまとめたことで明らかになりました。
具体的には以下のような関係性になります。
・正面:敵対する意見を持っている・以前の会議で議論を戦わせた・ライバル関係
・斜め隣:意見が衝突しにくい相手・親しい関係
・隣:仲間・同調・味方