本日の心理学・名言19480-7

A
#囚人のジレンマ

お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、
協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、
というジレンマである。
重要なのは、
相手に裏切られるかもしれないという懸念や恐怖から自分が裏切るのではなく、
相手が黙秘しようが裏切ろうが自分は裏切ることになるという点である。
このため仮に事前に相談できてお互い黙秘をすると約束していたとしても、
(それに拘束力が無い限りは)裏切ることになる。

*具体例~ふたりの容疑者が別室で尋問され、
一方が自白しもう一方が黙秘の場合、前者は開放、後者は
10年の懲役となり、
二人とも黙秘の場合には懲役
1年、二人とも自白の場合には懲役5年と、する。
この条件の下で二人が最大の利益を得るためには二人とも 黙秘することだが、
相手の裏切りを恐れて、結果的にどちらも自白するというジレンマが生じる。
個人が 自らの利害のみを追求している限り、
必ずしも全体の合理的な選択に結びつくわけではないことを示している

*ジレンマ:二つの相反する事柄の板挟みになること。

B
ンカウンターグループ
ロジャーズ,C.が開発した集団心理療法の1つです。
「エンカウンター」とは出会いの意であり、
エンカウンターグループは、メンバーがそれぞれ本音を言い合うことにより、
互いの理解を深め、また、自分自身の受容と成長、対人関係の改善などを目指すものです。

形態としては、あらかじめ課題などは用意されておらず、
フリートークを主体に行われる非構成的(ベーシック)エンカウンターと、
用意された課題にもとづいて進めていく構成的(グループ)エンカウンター
とに大別されます。
非構成的エンカウンターは、感じたことを本音で思いのままに話し合っていくもので、
ファシリテーターという進行役により進められます。
一方、構成的エンカウンターは、リーダーから与えられた課題をグループで行う「エクササイズ」と、
その後、グループでそれぞれが感じたことを言い合う「シェアリング」によって構成されます。