本日の心理学・名言19428-7

A:自分の真実~
ここでいう真実には、二つあります。

一つは、事実関係のことです。
因果関係といってもいいでしょう。
たとえば、自分の心の中に「怒り」があるとします。
怒りというのは、
単純にいえば自分が誰かに対してあることで怒っている、ということです。
その人に、何かをされて怒っていることもあれば、
して欲しかったのに、してもらえなくて怒っていることもあります。

もう一つは、こうした自分の怒りのルーツ(根本原因)、
又は自分の怒りのメカニズムという真実です。
こうした真実を知ることで、無関係な人への八つ当たりを防ぐことができます。
親子、夫婦などの人間関係のトラブルで一番多いのがこの八つ当たりです。
真実を知らないがゆえに、
勘違いして他の人に向けるべき怒りを目の前にいる人にぶつけてしまうのです。
怒りのルーツを知ることができれば、
「じゃどうすればいいのか」という対策も立てられます。
怒りの発生している真のメカニズムを知らない限り、
怒りを沈める対策を立てても効果はありません。
湧き上がってくる怒りに動かされて、
人に毒を吐き散らすだけの人生となってしまいます。
人生も同じです。真実が分かれば解決策もおのずと分かってきます。
もし、解決策が分からなければ、それはまだ真実を知り尽くしていないということです。

B
男女どちらに生まれるとか、

生まれつきの頭のよし悪しとか、
最初は不本意に感じることもあるけれども、
そういうのは宿命であって耐えるしかない。
しかし、運命は「運を運ぶ」と書くように、自分で運ぶことができる。
by
小林喜光(三菱ケミカルホールディングス会長/経済同友会代表幹事)