本日の心理学・名言19160-7

@人は、とかく「公平」だの「平等」だのを建前として行動していますが、
全てのものがごく限られた有限のタイムとスペースの中で行動している以上、
そこに優先順位を設けることは、極めて当然のことであり、
またそうでなければなりません。

優先順位を決めることは、
物事を合理的かつ能率的に行う上において極めて大切な考え方の一つなのです。
「不戦勝」こそ最善の方法ですが、
終始、「戦わずして」物事が解決するということは不可能に近いのです。
しかし、その場合でも、百戦するよりは十戦、
また十戦するよりは一戦で済ますことができれば、それに越したことはありません。
従ってどうせ「勝負」をしなくてはならないとするならば、
一戦によって百戦を行なったと同じ効果を収めるのが一番いいわけなのです。

そのためには、常に最強の者を相手に「勝負」をすることなのです。
さらにイメージのプリセリング効果(注)の見地からしても、
最強のものに勝てば文句のつけようもなく、たとえ敗れたとしても、
相手が最強のものであればそれなりの効果がはあったと考えるべきなのです
注:プリセリング効果~
ターゲットになる語や図形の提示の前にある語や図形を提示すると、
ターゲットの認知にかかわる反応の速さや正確性が促進されたり妨害されたりする。
このような事前刺激提示(プライム)の効果の総称。

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非言語上のアサーションを考える上で、一つ重要な視点は、文化の違いです。

非言語的表現は、文化によって意味が異なるからです。
また、私たちは、馴染みのないものに対しては警戒心や不安を持ちやすいものです。
個人の違いも、突き詰めれば文化の違いと考えられますから、
それを敵意や攻撃的態度と誤解しないことです。

そして、そんな時は、率直に、アサーティブな態度で、
相互理解を進めようとすることです。
文化間交流や国際化は、個人の違いを受け入れ、
自分も他人も大切にしようとするアサーションの精神の
延長線上にあるといえるでしょう。
注:アサーションとは、
「自他の尊重の権利を侵さない限り、自己表現をしてもよい」という意味で、アサーティブはアサーションの形容詞です。

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自分の気持を伝える技術