@A:
【涙はその人の中心の深さに触れて流れ出る】
そもそも涙というものは必ずしも、
その人の人格の深浅にかかわらないものともいえます。
即ち浅い涙もありますが、
しかしとにかく人間が涙を流すということは、
その人の器としては中心の深さに触れている何よりの証拠なのであります。
その人柄はよしんば浅くとも、とにかく涙を流すということは、
その人としては一番根本中枢に触れなければ、
涙というものは出ないものであります。
『森信三講録 西郷南洲の遺訓に学ぶ』より
@B:
人の己を知らざるを患えず。人を知らざるを患う。
by孔子
人は誰しも自分のことを評価してもらいたい、
認めてもらいたいという欲求を持っているものです。
しかし、他人が自分の実力を理解してくれないからといって、
がっかりしてはいけない、
と孔子先生は言い切っています。
前半の「人の己を知らざるを患えず」~
ここでは、評価されなくても、やるべきことを淡々と実行していればいい、
という段階からもう一歩進んで、
後半で「人を知らざるを患う」~
「他人の実力を自分が見極められないことこそ心配しなさい」と付け加えているところが
重要なところだと思います。
@C:
忘れてはならぬもの 「感謝」
言ってはならぬもの 「愚痴」
曲げてはならぬもの 「つむじ」
起こしてはならぬもの 「短気」
叩たたいてはならぬもの 「人の頭」
失ってはならぬもの 「信用」
笑ってはならぬもの 「人の落ち度」
持ってはならぬもの 「ねたみ」
捨ててはならぬもの 「義理人情」
乗ってはならぬもの 「口車」
by福沢諭吉(ふくざわ・ゆきち*思想家)