@積極心を養成する: 目標に期限を設けそれを公言する
私は、人によっては、
「達成したい目標があるならば、それに期限を設け、できれば周囲の人に公言しなさい」
ということがあります。
なぜか?
ひと言で言ってしまえば、「口に出した以上、もう後には引けない。やるっきゃない」
というある種の強い動機付けが得られるからです。
自分自身を「背水の陣」に追い込むと言ってもいいでしょう。
意気込みが強化され、発奮せざるを得なくなるというわけです。
こういう精神状態になれば 大概の ことは上手くいくものです。
「もう後には引けない実現あるのみ」という強い思いが心の奥底に焼き付けられ、
潜在意識が様々な 誘導措置を取ってくれるようになるからです。
興味深い話があります。
今からおよそ5年前になりますが、
私の所に恋愛・結婚の件で相談に見られた N 子さんという33歳の OL に深層意識の話をしたところ、
彼女はある年の新年会の席上で「私は今年中に必ず結婚します」と結婚宣言をしたというのです。
周りの人からは「無理に決まってるわよ彼氏もいないくせに…」という冷ややかな反応しか返ってきませんでしたが、
それから彼女に意外な展開が待ち受けていたのです。
その頃私はある勉強会を主催していたのですが。
3月に入ると、どういうわけかその会に N さんを呼びたいという衝動に駆られたのです。
ちなみにその勉強会は毎月第3日曜日の夕方から行なっていたのですが、
N子さんは日曜日に用事があるためどうしても会に参加できないでいたのです。
しかし諦めきれないのは私のほうでした。
今でもその理由がよくわからないのですが、
この時ばかりは是が非でも彼女にその勉強会に参加をしてもらいたかったのです。
そこで私は3月だけ第三日曜日ではなく21日の祝日にその勉強会を行うことを決め、
ようやく彼女に参加してもらったわけですがこれが、大吉と出ました。
なぜなら勉強会終了後 N 子さんは一次会で偶然隣り合わせに座った私の友人T さんと 意気投合し、
それが縁でお二人は交際するようになったからです。
それからおよそ2カ月後の5月中旬Tさんを訪れた際、「どう?Nさんとはうまくいってる?」と聞いてみたところ。
こういう答えが返ってきたのではありませんか。
「 実は僕たち秋に結婚することになったんです。それもこれも植西さんのおかげです。本当にありがとうございました」
これには私もびっくり仰天してしまいました。
知り合ってまだ2ヶ月しか経っていないのに婚約するなんて、夢にも思わなかったからです。
ちなみにこの話にはさらに驚くべき後日談があります。
二人は10月に都内のホテルで挙式したわけですが。
双方の親友が披露宴の司会をしたところ、なんとその二人までが結婚したというのです。
考えてもみてください。
もし私が勉強会をいつものように第3日曜日に開いていたら、
このような奇跡的な結婚は絶対に起こり得なかったはずです。
私の「Nさんに是が非でも勉強会に参加してもらいたい」
という衝動・欲求が彼女の運命を変えたのです。
この話は決して特異な例ではありません。
あなたも周囲に自分の目標を公言してみてください。そうすればいやが応でも本気になります。
この「本気」さえ持続されさせて行けば、
あなたの人生が確実に理想の方向に向かっていくのを実感できるようになるのです。