本日の心理学・名言17032-7

A
上司のミスを反省させる方法

決断・行動・飲み込み共に速く、ビジネスパーソンとしては有能。
でも勘違いミスが多いなど、部下からすると扱いにくい面がある上司も少なくありません。
部下から提出された報告書を見てデータの間違いを指摘してくれるのはいいのですが、
そのデータを作成したのは別の部下だったり、
指摘自体も、上司が数字の単位を勘違いしていた、というオチまであったりして。

そんな時は「自分が担当したものではないですし、このデーターは単位が違うのでは」
と言い返したいところですが、
こうした”できる”上司に皮肉や嫌味は逆効果。
プライドが高いため、ミスを部下から指摘されると、
面子を傷つけられたように感じてしまったりします。

相手のミスを正しく指摘しても自分にとってメリットはありません。
ここは声のトーンを押さえて、「ご指摘ありがとうございました」
と部下の仕事を気にしている上司の姿勢のみを認めるのが正解です。

その後は、データを実際に作成した同僚などに、
一連のエピソードなどを加えて理不尽な、 とばっちりを処理した恩などを売りつつ、
大人な対応のできた自分を自分で褒めて、溜飲を下げてください。

*理不尽:道理をつくさないこと。道理に合わないこと。
溜飲(りゅういん)を下げる:不平・不満・恨みなど、胸のつかえがおりて、気が晴れる

B
和やかムードを作る

活発に意見を交わしながらも、和やかな雰囲気で 会議を進めたい。
その場合は、参加人数などにもよりますが、
長方形のテーブルではなく、丸テーブルを利用したほうが効率的です。
長方形のテーブルは 議長席が自ずと決まってくるなど席に序列が生じてしまうのに加え、
広いものになると対角線上に座る人の距離が離れ、意見の交換はしにくくなります。

一方、丸テーブルの場合は、席に序列がつきにくく参加者が対等になるので、
自由に意見交換できる雰囲気作りが可能。
丸テーブルには大きさが限られてくるため向かい人同士の距離が離れすぎるということもありません。
参加者の声が遠くて聞き取りづらいこともなく、全員がそれぞれの意見に耳を傾けることができるでしょう。

会議テーブルの形状にまで注意を払う人は少ないかもしれませんが、
セッティングの際はこうしたインテリア選びからこだわると 、より目的にあった雰囲気の会議が実現できます。

C
人生は、ハイキングと同じです。
「きついなあ」と感じる時は、山を登っているのです。
「きついなあ」「しんどいなあ」と感じる人は、成長している人なのです。
ハイキングをしている人は、ハアハアと息をはずませながら、苦しそうな顔をしていません。
顔はニコニコ笑っています。
だんだん景色のいいところに近づいているのを、知っているからです。
今、辛いですか。それなら、大丈夫です。

by
中谷彰宏(なかたに・あきひろ*作家)