@A:
本当に重要な人間で、多くの苦難を受けずに生きた人は、かつてなかった。
byカールヒルティ
世に、成功者と呼ばれる人がいます。
また、多くの人の尊敬を集める教養人がいます。
ある分野で、重要な影響力を持っている人もいます。
そのような人たちは、何の苦労もしないで、名声や尊敬、影響力を得てきたのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
多くの苦難を受け、それを乗り越えてきたからこそ、名声や尊敬、影響力を得られたのです。
苦難を経験することなしに、重要な人間になることはできないのです。
今、まさに苦難の真っ只中にいる人がいるかもしれません。
そういう時、人はつい、「私は成功から遠ざかっている」と否定的に考えがちです。
しかし、実際には、そんなことはありません。
反対に、成功に向かって一歩一歩近づいているのです。
苦難を悲観的、否定的に考えることはありません。
むしろ楽天的に、「この状況を乗り越えれば、素晴らしい未来が待っている。楽しみだ」
と考える方が賢明です。
そのように考えるほうが、苦難をすんなりと乗り越えていけると思います。
苦難は、成功するための通過点だと言えるのです。
@B:
自分の苦悩を切り抜けたものは、人の苦悩を軽くしてやる責務を感じなければならぬ。
byシュバイツァー
人は苦難の中で 様々なことを学びます。
それは自分の人生にとって大事な知恵になります。
また、仕事をうまくやっていく知恵にもなるでしょう。
将来のいろいろな局面でも、大いに役立つと思います。
しかし、苦悩の中で得た知恵は、自分に役立つだけではありません。
他人にも役立つのです。
かつて自分が経験したのと同じような苦難にある人が、今、いるかもしれません。
そのような人が身近にいたら、自分がどのように苦難を乗り越えたか、
アドバイスしてあげるといいでしょう。
自分が得てきた知恵を、苦難の真っ只中にある人のために役立てるのです。
それは、今苦しんでいる人の苦悩を軽くしてあげることです。
今苦しんでいる人の心を癒し、勇気づけてあげることにもなります。
そのように自分の知恵を与えれば、相手の心に信頼が生まれ、人間関係が深まるでしょう 。
今後、共に協力して、大きなことを成し遂げるきっかけになるかもしれません。
それは、お互いにとって、とても幸せなことだと思います。
自分の知恵を他人に与えることに、ケチケチしない方がいいと思います。
知恵は分かち合うことに意味があるのです。