@A:
人類は生きているものよりも、死んでいるもので成り立っている。
byコント
書店に行けば様々な哲学者や文学者の本が並んでいます。
ソクラテスや夏目漱石と言った人たちの本です。
歴史上の人物に関する本も並んでいます。
ナポレオンや坂本龍馬、野口英世といった人たちの本です。
人はそのような偉人たちの本を読んで、
自分の人生を生きていく知恵を得ます。
しかし、考えてみればそれらの偉人の多くは既に亡くなっています。
人は死んだ偉人からたちから多くのことを学んでいるのです。
また、亡くなった先祖が残した
「生き方」や「教訓」などからも多くの知恵を授かっています。
人は生きている人たちよりも、死んでいる人達から得ている知識の知恵の方が、
大きいと言えるのです。
最新の研究技術も前の世代の研究があってこそ実を結んで結んだのです。
前の世代の研究もその前の世代の苦労があってこそ成し遂げられたのではないでしょうか。
昔の人の考え方など「時代遅れて古くさい」といって決めつけてしまう人もいるかもしれません。
しかし、そんな亡くなっている人たちから学べることは、たくさんあるのです。
それは今を生きるために十分に役立つものなのです。
@B:
人間は他人の経験を利用するという、特殊能力を持った動物である。
byコリングウッド
人間は自分の経験ばかりではなく、他人の経験からも学ぶことができます。
例えば、講演会で「ある事業で大失敗した」という話を聞いたとします。
そういう体験談を聞くことで、
「自分自身は、事業で大失敗したことがなくても、
こういう経緯をたどると事業に失敗することになるのか」
ということもを学べます。
そして、自分が大きな事業を任された時は、「このようなことに注意しよう」
と言った貴重な教訓を得ることもできるのです。
また大きな病気をした友人から話を聞く機会があったとします。
その友人の話からも「こういう生活習慣を続けていると、こんな病気にかかる危険性が高まる」
ということを学ぶことができます。
そして、「健康的な生活を送っていくためにこういう事に注意しよう」
という教訓を得ることもできるのです。
このように、人は他人の経験を利用する形で、
新たな知識や教訓を蓄えることができます。
コリングウッドの言うように それは「人間の特殊能力」なのかもしれません。
他人の経験に「自分は関係ない」と無関心でいるのはもったいないのです。
好奇心旺盛の人の話を聞いて、
それを自分が賢く生きていくための知恵に変えていくことが大切です。
それができる人が、より良い人生に近づけると思います。