ゲシュタルト・セラピー~~~~(概略)

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ゲシュタルト・セラピー:(自己への対話)要約5項目
ある意味で、ゲシュタルト・セラピーはトレーニングであり、自己啓発です。
1:ある問題を持っている患者に
ゲシュタルトの成長の考えを適用して、ある変化を達成する。
これがゲシュタルト・セラピーの重要な考え方です。
2:ゲシュタルト・セラピーの特色として言語の意味論上の区別の第一に、
「~したい」、と「~すべき」の区域があります。
ゲシュタルトでは我々の中で「~すべきだ」と思っていることと
「~したい」思っていることを厳密に区別して、
徐々に私は一体何がしたいのかに気づいていきます。
「~すべき」の場合、その基準となるものは、実は自分のものではなく、親から取り入れられたもの、押し付けられたものが多いからです。
3:次に「なぜ→なぜなら」ゲームについて説明します。「なぜ」という問いに対しては自己正当化が始まりやすいのです。そこで、「なぜ」を「どのように」に置き換えてみます。
ゲシュタルトはこの「なぜ」を「どのように」することを強調します。
「どのようにしてそれは起こったか」の質問に対しては、より事実に基づいた答えが得られます。「なぜ、そんなことをしたのか」という質問に対しては想像による答えが出やすいのです。
4:次に質問そのものの使用にについて、ゲシュタルト・セラピーでは、
質問の大部分は変形された意見表明と捉えます。
それも、否定的な、敵意のある意見表明が質問の形態をとりやすいのです。
このような質問を避ける最も簡単な方法は、
質問の中に「私は・・・・」で始まる言明に言い換えてもらうことです。
5:ゲシュタルト・セラピーでは「~できない」という言葉を嫌います。
大部分の「~できない」は「~したくない」に置き換えられるからです。
「~できない」という言葉は、責任を取らないことの表明なのです。
「~したくない」と表せば自己責任が明確になります。
大部分の解釈はあなたが想像していることの投射であります。
例えば「あなたは私に対しては怒っているに違いない。」という解釈を
「私の想像では、あなたは私に対しては怒っているようです。」と言ってみる。
想像したことだから、相手は私に対して受容するか拒否するかの自由を持つ。
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ここで、
ゲシュタルト哲学を簡明に九つの原則として紹介します。

第一原則:今に生きよ。過去や未来ではなく現在に関心を持て。
第二原則:ここに生きよ。目の前にないものより、目の前に存在するものを取り扱え。
第三原則:想像することをやめよ。現実を体験せよ。
第四原則:不必要な考えをやめよ。むしろ、直接味わったり見たりせよ。
第五原則:操縦したり、説明したり、正当化したり、裁判しないでむしろ表現せよ。
第六原則:快楽と同じように、不快さや苦痛を受け入れよ。
第七原則:自分自身のもの以外のいかなる指図や支持を受け入れるな。
第八原則:あなたの行動、感情,思考について完全に自分で責任を取れ。
第九原則:今のまま、ありのままのあなたであることに徹せよ。

 

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ゲシュタルトの方法論は三つの部分について
討議することが出来ます。
@コンタクト(触れ合うこと:接触)
@プロセス(刻々の過程)
@エクスペリメンテーション(実験すること)の三つです。

*コンタクト(接触):クライエントがセラピストと、どのような触れ合い(ラポール:信頼関係)を得ているかということから治療上の豊富な材料を導き出すことが出来る。

*プロセス(刻々の過程):ゲシュタルト・セラピーのもう一つの特色は、殆ど絶え間なく、刻々のプロセスに注意することことです。
プロセスとは、クライエントが何かしているとすると、それを「どのように」今ここでやっているかに焦点を当てることを指します。
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ここで焦点を当てた非言語的な「どのように」を「図柄」、
その他を「地」と呼びます。

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何か問題がある時には、それは非言語的な「どのように」が「図柄」として表現されている場合が多く、それを拡大(おおげさに)することによって、今現在の気付きを促します。
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*エクスペリメンテーション(実験すること)
そして、最も独自のゲシュタルトらしい特徴である実験を試みることです。
すなわちセラピーの安全な状況中で、過去の同じような体験を普段とは違った行動、感情、思考をやって試してみることです。
ここにおいて、
この「図柄」と「地」との関連を修正することにより、問題解決に応用するのです
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