*満足という意味
あれが欲しい、これが欲しい。それが手に入らないとなると、
そのことばかり思い浮かべて・・・不満が消えません。
それが手に入れば入ったで、また同じことを考えるだけです。
だから、ほしいものが手に入ったのに、まだ不幸せのまま。
何か新しいものに憧れ続けるかぎり幸せはやってきません。
幸いにも、幸せになる道はあります。
欲しいものではなく、持っているものに意識を切り替えるのがその鍵です。
「人生がこんなじゃなかったら」という罠に落ち込むたびに、
一歩下がって最初からやり直すのです。
まず深呼吸して、いま持っているものをすべて思い出してみます。
欲しいものではなく持っているものに意識を向けると、
ほしいものは自然に向こうからやってきます。
いいところを意識すれば、もっと愛情深くなり、
仕事のグチをこぼさずに仕事があってよかったと思うようにすると、
もっといい仕事ができて能率も上がり、昇給にもつながるかも知れません。
ハワイに行ってから楽しむのではなく近所での楽しみ方を考えてみれば、
もっと楽しくなるでしょう。
それでハワイに行ったとしても楽しみ方が違ってくるし、
行けなかったとしても人生が素晴らしいことに変わりはないのです。
欲しいものではなく、持っているものに意識を切り替えれば、
人生は前よりずっと楽しくなります。
おそらく生まれて初めて満足という意味が分かるでしょう。
*デール・カーネギーがすすめる「幸福の訓練(ゲーム)」
歯を食いしばって否定的な考えを心の中から閉め出そうと頑張ってもダメなのです。
気に入らないことを目に入れないように無理をするのではなく、
感心することや感動することで自分という国を治めるようにすればいいのです。
何者かに感謝したくなるほど物事に熱中できれば、
イヤなことを考えている暇などなくなってしまうのです。
ここでデール・カーネギーがすすめる、
自分自身の否定的な部分を取り除いていく最良の方法を紹介しましょう。
どんなささいなことでもいい、あなたが今感謝している事柄のすべてについて意識的に列挙してみるのです。
「悲しくなったら鉛筆と紙を持ってきて、今抱えている問題と関係なく、あなたの持っている良い物事をすべてリストアップしてください」
続けて彼は次のような助言をしています。
「それから一つひとつについて、もしそれが自分から奪われてしまったら、自分の人生はどうなるだろうか、と想像してみてください。
そして空しさを十分に理解したら、また一つずつ順々に戻していきます。
この一見単純そうに見える作業がどれほど気分を楽にしてくれるか、あなたはきっと驚くに違いありません。
自分が持っている幸福を数えることは心に刺激を与え、気づかなかった自分を再発見させてくれるすてきな訓練(ゲーム)なのです」