6段階リフレーム解決法

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新しい行動様式を習得するのはいつも容易(たやす)いわけにはいきませんが、NLP(神経言語プログラミング)にはこれを達成するための「6段階リフレーミング」という非常に有効な方法があります。この方法を下記に説明します。
1. 問題行動を特定する
これはあなたが止めたいと思っているけれど今まで止められなかった特定の行動を選ぶ必要があります。
「不幸せ」というような曖昧なものを選ばないで下さい
具体的な行動で、自分では止めたいけれどもしていること、例えば目覚まし時計がなった後も寝続けてしまうといったものです。
行動が具体的であればあるほど、結果もより良いものになります。一度に1つの行動を選ぶことが大切です。

2. この行動の背景にある肯定的意図を特定する→肯定的意図の価値を認める
ここ(NLP)では「どんな行動にも、その背景には肯定的意図がある」ということを前提、いわば定説としています。
この原則を本当に理解し、自分自身に応用すると、自分への態度に強力な変化が生じます。何をするにしても、意識のどこかのレベルで私たちの行動は肯定的な意図に基づいていることを私たちは信じてよいのです。自分について、この事実を受け入れるようになれば、自己批判したり自分を裁いたりするのを止めることが可能になります。
そうなれば、私たちは「このような人になりたい」という希望が叶うような新しい行動の仕方に心を開くようになれるのです。

3. 条件つき終了:
「この肯定的意図を達成するための他の方法があったら、それらの方法を私は見つけたいだろうか?」と自問します。

条件つき終了とは私たちを新しい可能性へと開く単純な質問です。
この質問にはただ「はい」か「いいえ」で答えればよいのです。
あなたの答えが「いいえ」なら、ステップ2に戻り、自分の肯定的意図をもっと深く体験する必要があります
ひとたび自分の肯定的意図を理解し、これを受け入れれば、あなたは自然にこの肯定的意図を満たす他の方法にきっと興味を持つでしょう。

4. ブレーン・ストーミング(注)を行う:
あなたの想像力を使って、肯定的意図を達成するできるだけ多くの新しい方法をブレーン・ストーミングしてください。
あなたが考えつく新しいアイディアは古い望ましくない行動と同じぐらい現実的に実行可能なものである必要があります。
ひとたび肯定的意図を受け入れ、この意図を達成するための新しい方法を考えることを望むなら、ブレーン・ストーミングを始める準備が整っています。
ブレーン・ストーミングの過程ではもっぱら肯定的意図を達成する新しい方法を見つけようとします。
(注):批評・批判することなく思いついたことを上げ連ねること

5. ブレーン・ストーミングのリストから”3つの新しい選択”を特定して下さい
10個くらいの新しい可能な行動をブレーン・ストーミングする人もいますし、人によっては無数の選択肢をブレーン・ストーミングします。
どれだけたくさんの新しい行動の選択肢があるかよりも、あなたが実行してみたい新しい行動の方法を3つ特定することが重要です。
試したい3つの新しい行動を特定できない場合にはステップ4に戻ってください。

6. エコロジー・チェック(注):
具体的には次のような自問を行ないます。
「その新しい選択を手に入れることで、周囲や環境はどのように変化するだろうか?」
「周囲」には自分自身も含まれますら、とくに6段階リフレーム解決法に置いては、
「新しい選択のどれかに私は反対しているだろうか?」「私はそれらの選択を行使することにコミット(決意表明)しているだろうか?」「今すぐ実行に移せるだろうか?」という自分に対する自問をまず行うことが必要です。
試してみたい新しい行動を特定したら、少し時間を取って、これらの行動の結果を考えて見るのが賢明です。
さらに、これらが上手くいくと本当に信じていますか?
これらの行動には自分にも他の人たちにも正当ですか?
これらの行動は行ったら何か大切なものを失うことになりませんか?
これらの行動に要する個人的な犠牲を払う用意がありますか?
全力をあげて、それらをする心の準備がありますか?
新しい行動は古い行動に代わる現実的な選択肢ですか?
上記の質問に答えるために,これらの行動を実行している様子を想像し、起こり得る結果を想像してください。新しい行動の可能性1つ1つについてこのように想像してみてください。
このように、エコロジーチェックを使うことによって、今までは気づいていない、見えていない視点から物事を見ることができるようになります。
そこから自分の選んだ選択肢の最適性かつ正当性が見出され、スタートを後押ししてくれるものが生まれることが多いです。

(注):あなたやあなたの周りの環境への影響をチェックしてみるということ

@6段階リフレームの効力はいくつかの要因によります
「望ましくない行動を止めたい」という願望を私たちはしばしば大変強力に持つことがあります。望ましくない行動を止めようとする努力が不成功に終わっている場合には、私たちが「失敗だ」と見なしていることについて怒りを感じているか、または絶望している可能性がおおいにあります。
望ましくない行動の背後にある肯定的意図がわかると、即座に自分との関係が変わります。
肯定的意図を見つけると、それと同時に、私たちは自分への同情や理解を持てるようになります

 

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