@積極心を養成する: なりたい自分をイメージする
ホンダの創業者である本田宗一郎さんは、かつて優れたアイデアと技術を持っていても資金がないという起業家を応援しようという理念から設立されたベンチャー企業の債務保証会社 ベックの初代審査委員長に就任したことがありました。
そこで 本田さんの仕事は若い起業家たちから話を聞いて融資するかどうかを決定することでしたが 「選考の基準は人間性である」ということを常々強調されていました。
起業家たちからの 提出された企画書を一読しただけでは、成功するか失敗に終わるかがわからない。会って話をしてみるのが一番だと言うのです。
「では、その人間性とは?」 という問いに対して本田さんはこう答えたといいます。
「第一に自分の目標がきちんと自覚できているか?第二にその達成に向けていかに前向きに生きているか?この二点が最も重要である」
目標を持てば、人生に希望が持て、張り合いが生じてくるとともに、その方向に向かって邁進しようとする意欲が湧いてくるからです。
逆に 目標がないと、人生がだらだらと怠惰に なっていきます。
「その日、その日をつつがなく過ごせればそれでいい」という事なかれ主義に陥り、
挙句の果てには消極的なことしか考えられなくなってしまいます 。
目標を設定する場合、本心から望むもの、それも夢のような大きな願望ではなく、
「五年後には脱サラを果たして自分の事業を始める」
「三年後には 課長に昇進する」
「四十歳までに自分の本を出版する」
「三十歳までに結婚する」といった具合に、ちょっと頑張れば比較的 実現可能な、
等身大の目標に焦点を定めてみてください 。
等身大の目標に目を向ければ、多少の困難に見舞われてもそれに 打ち勝とうとする勇気 と自信が湧いてきます。
また、そのことについて、いつも本気になって考えることができます。
そしてこの本気になって考えるという姿勢が積極心の評価に繋がっていくのです。
@積極心を養成する:目標が人生のメリットを増やしていく
目標を持つことは、積極心の養成に繋がっていくのですが、
その理由についてもう少し詳しく解説してみたいと思います。
第一に目標を持つことによって考え方や行動にハリが出る点が挙げられます。
目標を達成したシーンをイメージすれば、気分が高揚すると同時に、
そうなりたいがために、
「今のうちに問題点を解決しておこう」
「そのためには何をしなくてはならないのか?」
「その他問題はないだろうか?」
といったことを考えるはずです。
その思考が目標達成に向けての積極的な姿勢に繋がっていくのです。
第二に、目標を持つと日々の言動が生き生きしてくるため、
人から好かれる点が挙げられます。
「近い将来、一級建築士の資格を取得し、自分の設計事務所を持つ」
「いつか、作家デビューを果たしてみせる」
「都内に4 LDK のマンションを購入する」
などという強い欲求が伴う目標があれば 、
努力や辛抱が苦なくなり、それが目標達成のための当然の義務のように思えてきます。
なりたい自分をイメージするだけで毎日が楽しくなってきます。
そうなれば顔の表情も明るくなり、言動もポジティブになり、
他人にも笑顔で好意的に接することができるようになり、結果として誰からも好かれるようになります。
@積極心を養成する: 未来を先取りすれば人間はここまで向上する
アパレルメーカーを定年退職した知人にこんな人がいました。Oさんとしておきます。
Oさんは退職した当初、これといった趣味がほとんどなかったため、毎日のように 近所にあるパチンコ屋へ足を運んでいました。
そんなOさんに変化の兆しが現れたのは、同窓会で顔を合わせたハワイ島在住の友人から、
「ハワイはいいところだぞ。お前も晩年は向こうで暮らさないか」と言われたからでした。
それからというものOさんのライフスタイルは一変しました。
まず、あれほどのめり込んでいたパチンコをすっぱりとやめ、
英会話の学校へ通うようになりました。「 最低限、日常生活で困らないだけの英会話をマスターしよう」というのがその理由です。
さらに、ハワイ島の最新情報をキャッチしようとインターネットにも挑戦するようになり、
六十歳を過ぎていたにも関わらず、独学でパソコンの操作をマスターしていったのです。
それから五年経った今、ハワイ島への移住を果たしたOさんは、英語もスラスラと喋れるようになり、日本在住の二人の息子さんや友人と頻繁にメールを交わしているといいます。
~(中略 )~さて、このよこんな話をしたのは他でもありません。目標を持てば 未来が先取りできるため、いろいろな意味で前向きに考え、行動できるようになる。そのための向上心や 探究心も培われていくようになる、ということを強調してしたいからです。
同じことは、あなたにも言えうと思います。
まず、「将来、こうしたい」「ああなりたい」という人生目標を書き出してみて、それを達成するためにクリアしなくてはならない問題点を順番にピックアップしてください。そうすれば、「まずこれをしよう」「次にこの問題を片付けよう」といったことが明確になっていくはずです。
創意工夫が次から次へと 頭をよぎり、「よりベターにするためにはどうすればいいか?」という探求心や向上心が湧いてくるはずです。そして、「これをしよう」「次にこうしよう」「よリベターにしよう」という一連の自覚こそが、あなたの積極新を形作る大きな栄養分となるのです。
@積極心を養成する: 目標に期限を設けそれを公言する
私は、人によっては、「達成したい目標があるならば、それに期限を設け、できれば周囲の人に公言しなさい」ということがあります。
なぜか?ひと言で言ってしまえば、「口に出した以上、もう後には引けない。やるっきゃない」
というある種の強い動機付けが得られるからです。 自分自身を「背水の陣」に
追い込むと言ってもいいでしょう。意気込みが強化され、
発奮せざるを得なくなるというわけです。
こういう精神状態になれば 大概の ことは上手くいくものです。「もう後には引けない実現あるのみ」という強い思いが心の奥底に焼き付けられ、潜在意識が様々な 誘導措置を取ってくれるようになるからです。
興味深い話があります。今からおよそ5年前になりますが私の所に恋愛・結婚の件で相談に見られた N 子さんという33歳の OL に深層意識の話をしたところ、彼女はある年の新年会の席上で「私は今年中に必ず結婚します」と結婚宣言をしたというのです。
周りの人からは「無理に決まってるわよ彼氏もいないくせに…」という冷ややかな反応しか返ってきませんでしたが、それから彼女に意外な展開が待ち受けていたのです。
その頃私はある勉強会を主催していたのですが。3月に入ると、どういうわけかその会に N さんを呼びたいという衝動に駆られたのです。ちなみにその勉強会は毎月第3日曜日の夕方から行なっていたのですがN子さんは日曜日に用事があるためどうしても会に参加できないでいたのです。しかし諦めきれないのは私のほうでした。今でもその理由がよくわからないのですが、 この時ばかりは是が非でも彼女にその勉強会に参加をしてもらいたかったのです。
そこで私は3月だけ第三日曜日ではなく21日の祝日にその勉強会を行うことを決め、
ようやく彼女に参加してもらったわけですがこれが、大吉と出ました。なぜなら勉強会終了後 N 子さんは一次会で偶然隣り合わせに座った私の友人T さんと 意気投合し、それが縁でお二人は交際するようになったからです。それからおよそ2カ月後の5月中旬Tさんを訪れた際、「どう?Nさんとはうまくいってる?」と聞いてみたところ。こういう答えが返ってきたのではありませんか。「 実は僕たち秋に結婚することになったんです。それもこれも植西さんのおかげです。本当にありがとうございました」
これには私もびっくり仰天してしまいました。知り合ってまだ2ヶ月しか経っていないのに婚約するなんて、夢にも思わなかったからです。
ちなみにこの話にはさらに驚くべき後日談があります。二人は10月に都内のホテルで挙式したわけですが。双方の親友が披露宴の司会をしたところ、なんとその二人までが結婚したというのです。
考えてもみてください。もし私が勉強会をいつものように第3日曜日に開いていたらこのような奇跡的な結婚は絶対に起こり得なかったはずです。私の「Nさんに是が非でも勉強会に参加してもらいたい」という衝動・欲求が彼女の運命を変えたのです。
この話は決して特異な例ではありません。
あなたも周囲に自分の目標を公言してみてください。そうすればいやが応でも本気になります。この「本気」さえ持続されさせて行けば、あなたの人生が確実に理想の方向に向かっていくのを実感できるようになるのです。
@積極心を養成する : 成功者と付き合い運命を見習おう
私たちは子供の頃、大なり小なり、なりたい自分、つまり夢やあこがれと言ったものを思い描いていました。ところが、成長するにつれてそういうものは薄れていき、しまいにはどこかに吹き飛んでしまいました。 周囲のネガティブな意見に惑わされたり、現状の厳しさを目の当たりにするにつけ、「常識的に考えると自分はには無理に決まっている」「こんなことをしたら、周囲から馬鹿にされる」と思ったのではないでしょうか。しかも周囲の大人たち、例えば両親や学校の先生からも、「そんなことをしてはいけません」「あなたには無理です」「君の考え方は間違っている」などと言われ続けているうちに、自分でも本当にそう思い込むようになってしまったとも考えられます。
その結果、夢を描くことをいつしか忘れてしまい、厳しい現実の中で可能な範囲のことしか考えられなくなってしまいました。先行きが不透明なことやリスクがあることにはチャレンジしようとはせず、仮にチャレンジしたにせよ、勝算がないと見るや、すぐにギブアップするということを考えるようになったのです。ではそうした ダメ意識を一掃するには一体どうすればいいのでしょう? 方法はいたって簡単。「 絶対に可能だ。その気になればどんなことでもできる」「 この世に不可能なことはない」と考えている人、すなわち成功者と付き合い、彼らの良い点を見習うようにすればいいのです。 事を起こすに渡り、「失敗したらどうしよう」「自分にはやっぱり無理かもしれない」という疑心暗鬼の気持ちが芽生えてきたら、人生の模範となる良いモデルを思い浮かべ、「 自分だって、その気になれば出来る」とスイッチ・チェンジを行い、 自分の目標は必ず達成できるという信念を抱くようにするばいいのです 。
あなたがもし「営業成績がなかなか上がらない」と嘆いているのなら、トップセールスマンを見習いましょう。「 異性にモテない」という人は異性にモテる人を観察し、自分と何が違うかを探りましょう。身近にそういう人がいなければ、成功者の講演会に参加し、有意義な話を聞くだけでも構いません。成功談を聞き、そのノウハウを自分の中に取り入れるようにするのです。もちろん最初のうちは、見よう見まねで構いません。ただ、良い点をいくつも学び取ろうという素直で謙虚な気持ちだけは大切にしてください。素直で謙虚な気持ちでいると固定観念にとらわれなくなるため、他者暗示という形で
プラスの想念がどんどん吸収できるようになります。そしてそれを自分の人生観の中に取り入れていけば、それはエネルギーと化します 。そうなればしめたもの。無意識のうちに、あなたの行動や性格に変化が起きるようになるのです。
@積極心を養成する:自分の能力を低く見積もってはならない
ところであなたは自分の 脳細胞の数が一体いくつあるかご存知ですか?既にご存知の方もいらっしゃると思いますがその数はおよそ140億と言われています。 ノーベル賞を取ろうととるまいと、経営者として大成功を収めようと収めまいとその数は皆一緒なのです。しかもある研究者によれば大半の人たちが140億のある脳細胞のうち わずか3%ぐらいしか使っていないといいます。これが本当だとしたら97%とも眠らせておくなんてもったいないとしか言いようがありません。
にもかかわらず、あなたは昔も今も次のような言葉を連発しているのではないでしょうか。
「ボクは英語が話せないし、わからない」
「 私は数学と物理がからきし苦手です」
「自分はパソコンやワープロが操れない」
では、なぜ英語が話せないのか?数学と物理が苦手なのか?パソコンやワープロが操れないのか?それはただ単に 「やっていない」からです。
では、なぜやろうとしないのか?それは、「自分にはできそうもない」「難しそうだ」という思い、すなわち自己限定枠を設けているからです。事を起こす前から 自分の能力を勝手に低く見積もってしまっているのです。かくいう私も初めて自分の本の執筆にトライした時は、この自己限定枠とずいぶん格闘したものです。というのも、子供の頃私は文章を書くことを得意としていませんでした。作文の授業でわずか800字程度の作文を書くのに散々苦労した思い出があったからです。だからいざ本を書こうと決意したものの「 800字マス目を埋めるだけであんなに苦労したのに、その100倍もの分量のマス目を埋めるなんて到底無理だ」 と幾度となく思ったものです。
しかし、自己啓発書を何冊も出版しているある著者さんの「私にかけて植西さんに書けないはずがありませんよ」という言葉が私を発奮させました。「 あの人にやれて自分にやれないはずがない。だいいち、やりもしないうちから、無理だとか、できそうにないこと考えるのは、はなはだおかしい」と思えるようになってきたのです。 さらに、「1冊の本を書こうと思うから大変に思えてくるんだ。1日1枚でもいいから1年間原稿を書き続ければいいと思えばいい」
と自分に言い聞かせたところ、しだいに筆が乗ってくるようになりました。
1日1枚どころか2枚、3枚、多い日は5枚以上書るようになったのです。
こうして当初の1年かけて仕上がりはいいと考えていた本の執筆を3ヶ月で終わらすことができたのです。 事を起こす前から「できない」「不可能に決まっている」「到底無理だ」と言って自分で自分の可能性は潰してはいけません。 一度決意したことはコツコツでも構いませんから、とにかく最後までやり続けようではありませんか。
そうすればそれが自信につながっていきます。
この自信こそが重要で、ワンランク上の目標達成に向けての大きな原動力となるのです。
@積極心を養成する: 迷ったときこそ行ってみる
人材派遣会社 パソナの創業者である南部さんは 、会社を設立しようと思い立ったとき周囲の人たちから、「世の中の仕組みも厳しさも知らない人間が会社を作るなんて、ままごともいいところだ」と猛反発を食らったと言います。
それもそのはず、当時の南部さんはまだ関西大学の学生だったからです。しかし、南部さんの決意は変わりませんでした。あちこち会社訪問をしたものの是が非でも入りたい会社がなかったため、それだったら自分で作ってしまえばいい。第一反対される中にこそ価値があると考えていたのです 。
南部さんの決断は吉と出ました。ベンチャーブームと相まって会社は急成長を遂げるに至ったからです。こうした体験をしたせいか南部さんは「迷ったら動け! 反対されたらやれ!」を
口癖にしています。「会議で何か提案した時、皆が賛成するものは誰もが考えるようなことなので大した成功は見込めない。むしろ、リスクが多く、皆が反対するような事に大成功を収める可能性が潜んでいる」というのがその理由です。
これは、南部さんに限ったことではありません。成功した人を見渡すと、皆、迷ったら動く、
動きながら方策を練っているという特徴があります。
そこで、 あなたもやるかやらやるまいか迷った時には、思い切って行動に移してみてはいかがでしょう。仮に行動を起こしてうまくいかなかったとしても、そこからのプラスのファクターを掴みとれば失敗は失敗でなくなり、いずれも成功に至るまでの一過程にしか過ぎなくなります。
それにより何よりも思いがけないチャンスをつかむことだってできるんです。
繰り返し言いますが、思い悩む暇があったらまず行動してください。一歩でもいいから足を踏み出してみてください。 このちょっとの動きがあるかないかで、あなたの未来は灰色にもバラ色にも塗り替えられていくのです 。
「今日は雨が降っているけどどういうわけだが外で食事がしたい」とか、「仕事で疲れているけどたまにい業種交流会に顔を出してみようかな」といった具合にある種の要求がひらめきやカンのように湧いてきた場合は素直にそれに従った方が良いことですということです 雨が降って外出するのが億劫でも仕事で疲れていても迷うことなく行動に移してもらいたいのです。なぜかと言うとあなたの願望を受け取った瞬間潜在意識は、あなたの願望達成のチャンスを掴ませてあげようと様々な合図を出してその目的にかなった行動を誘導してくれるからです。この合図の典型というのはひらめきやカンなのです。
それは、「今日は雨が降っているけれど、どういうわけだか外で食事がしたい」とか
「仕事で疲れているけれど、たまに異業種交流会に顔を出してみようかなぁ」
といった具合に、ある種の欲求やひらめきやカンのように湧いてきた場合には、素直にそれに従ったほうがいいということです。雨が降って外出するのがおっくうでも、仕事で疲れていても、
迷うことなく行動に移してもらいたいのです。
なぜかと言うと、あなたの願望を受け取った瞬間、潜在意識はあなたの願望達成のチャンスを掴ませてあげようと 種々の合図を出して、その目的にかなった行動をとるように誘導してくれるからです。その合図の典型というのが、ひらめきやカンなのです。
ですから、あなたも「こうしたい」「あそこに行きたくなった」というひらめきを感じたら、
すぐにそれを実行に移してください。
そのひらめきが出会いを呼び、出会いが大きなチャンスを呼び寄せてくれるのです。
別の言い方をすれば、チャンスに恵まれない人などこの世にないのです。
あなたにだって、私にだって、チャンスは平等に与えられているのです。
問題はそれをどう捕まえるか?それだけのことなのです。
@積極心を養成する: 行動のないところに出会いはない
目標を設定し、「できる」「やれるんだ」と自分に強く言い聞かせても、積極的な行動が伴わないようであれば、棚からぼたもちを期待するのと同じで、状況はいつまでたっても好転しません。当たり前の話ですが、宝くじを買うという行為(行動)があるから 、
宝くじが当たるのであり、パスポートを取得しておかなければ
海外旅行に行けないのと 同じで、目標を達成する場合も行動なくして一切の成果は期待できないのです。 例えば「恋人がなかなかできない」「 素敵な異性と出会いない」という悩み一つとっても、行動なくして異性との出会いは期待できません。出会いのチャンスをつかむためには、行動半径を広げる必要があるのです。もちろんこれは恋愛・結婚に限らずビジネスの成功から趣味に至るまであらゆることに言えます。こうしたいああなりたいという願望や目標があるならならば、それに一歩でも近づくように、それなりの努力をしていかなければならないのです。それに行動していれば素晴らしいアイデアが浮かんだり、思いがけないところから必要とする情報をキャッチできたり、あなたの良き理解者とめぐり逢い 会える可能性だってあるのです。 目標を達成するためにはとにかく動き続けることです。動き続けていれば多くの人とコンタクトをする機会が増えます。色々な所から色々な情報を仕入れることができます。素晴らしい知識やアイデアがひらめくことだってあるでしょう。チャンスというものはそうした中に潜んでいるのです。
@積極心を養成する: 心から届いたメッセージに耳を傾ける
私は迷ったら行動してくださいと主張したいのですが,
その際是非とも肝に銘じていただきたいことがあります.。
それは、「今日は雨が降っているけど、どういうわけだが外で食事がしたい」とか、「仕事で疲れているけどたまにい業種交流会に顔を出してみようかなと」いった具合にある種の要求がひらめきやカンのように湧いてきた場合は、素直にそれに従った方が良いことですということです。 雨が降って外出するのが億劫でも仕事で疲れていても迷うことなく、行動に移してもらいたいのです。
なぜかと言うと、あなたの願望を受け取った瞬間潜在意識は、あなたの願望達成のチャンスを掴ませてあげようと様々な合図を出してその目的にかなった行動を誘導してくれるからです。
この合図の典型というのは、ひらめきやカンなのです。
そこであなたも、
「急に英会話の学校に行きたくなった」
「故郷にいる両親の声が聞きたくなった。電話でもしてみよう」
「 久しくご無沙汰している恩師に手紙を書きたくなった」
「 どういうわけか急に旅に出たくなった」
といった感情が湧き上がっ起こったら、それは願望達成のチャンスを提供してくれる”潜在意識からのメッセージ”であると解釈し、自分の感じるまま思うままに行動を開始してみてください 。
かくいう私も、このひらめきに従って行動したところ、ライフワークの発展につながる大きなチャンスをつかんだことがありました。
今から9年前になりますが、ある会議を主催している知人から、夕食パーティーに誘われたことがあります。誘われたので行かなくては悪いという気持ちがありましたが、それ以上にどうしても参加したいという衝動に駆られたのです。そこで参加してみたところ、たまたま隣に座っていた A子さんという女性と話し込むことになりました 。A子さんは将来出版関係の仕事をやってみたいということでしたので、
話が弾んだのです。それから5年後のことです。A子さんから突然電話が入り、私に紹介したい編集者の人がいるから会ってくれないかと言うのです。早速、その出版社に出向いて編集者と雑談を かわしていたのですが。その時私が、「今度 、【マーフィーの恋愛成功報酬法則】という本を書こうと思っています。と言ったとたん、編集者が、「それをウチで出しましょうか」ということになり、たちまちのうちに本の企画が決まってしまったのです 。別に本の企画を売り込むためにあったわけではなかったのですが、まさに 意気投合したという感じです。その本は思った通りに増刷を重ねシリーズ化されて、今でも売れ続けています 。「袖(そで)振り合うも多生の縁」という格言があります。これは、見知らぬ人同士が道端で行き違い 、袖すり合うのも前世からの定まった縁によるものだという意味ですが、この場合の縁とは出会いのことを言います。すなわち出会いがあるからこそ人間関係が成り立つわけであり、その人間関係によって可能性が広がっていくのです。
ですから、あなたも「こうしたい」「あそこに行きたくなった」というひらめきを感じたら、
すぐにそれを実行に移してください。
そのひらめきが出会いを呼び、出会いが大きなチャンスを呼び寄せてくれるのです。
別の言い方をすれば、チャンスに恵まれない人などこの世にないのです。
あなたにだって、私にだって、チャンスは平等に与えられているのです。
問題は、それをどう捕まえるか?それだけのことなのです。
ですから、あなたも「こうしたい」「あそこに行きたくなった」というひらめきを感じたら、
すぐにそれを実行に移してください。
そのひらめきが出会いを呼び、出会いが大きなチャンスを呼び寄せてくれるのです。
別の言い方をすれば、チャンスに恵まれない人などこの世にないのです。
あなたにだって、私にだって、チャンスは平等に与えられているのです。
問題はそれをどう捕まえるか?それだけのことなのです。
*典型(てんけい):規範となる型。基準となるもの。
@積極心を養成する: 積極心を強めていけば人生は変わっていく
積極心を強めるためには、第一に目標を持つこと、第二にダメ意識を一掃し、「できるんだ」という確信を持つこと、第三に前向きな姿勢で行動すること、ということになります。
ここで、改めて言わせていただくと、これらは連動関係にあります。すなわちこの三つのうちどれかが欠けていると、積極心はなかなか強化できないままに終わってしまうのです。
わかりやすい例として車を動かす時のことを思い浮かべてください。
車を発進させるためには、まず、エンジンをかけ、次にギアをチェンジし、最後にアクセルを踏むという一連の操作を行わなくてはなりません。この三つの操作のうちどれか一つが欠けていても、車は絶対に動きません。積極心の強化もこれと同じことがいえます。車の運転と照らし合わせて言うならば、
@1:目標を持つ( エンジンをかける)
@2:確信する(ギアチェンジする)
@3:行動する(アクセルを踏む)
という一連の手順を踏まれてこそ、初めて積極心は養成され、それがひいては心の 体質の強化にも繋がっていくのです。
******************************フロントページに戻る
@楽天心を持つ: その第一歩
楽天心を強めるための第一歩は物事を楽観的・建設的に考えることから始まります。
つまり物事には陰陽の二面性があるわけですが、「嘘つきは泥棒の始まり」ではなく、「嘘も方便」といった具合に何事も陽の部分のみを見つめるように心がけるのです。
これさえできればあなたは公私共に充実し、飛躍発展のチャンスが拡大するようになると言っても過言ではありません。
なぜならば、いつも物事の陽の部分のみを見つめるように心がけていけば、その幸福感を心の奥底の潜在意識に植え付けることにつながるため、そうした感情を受け取った
潜在意識は、「思考の本当の本音の部分を無差別に現実化させてしまう」 という作用に則って、本当に幸福な現象を顕現させざるを得なくなるからです。
だから仕事一つとっても、「この仕事は難しい 可能性がない」と悲観的に考えるのではなく、「やりがいがある実績をつくる大きなチャンスだ」と楽観的・建設的に考えることが本人の為にも得策なのです。
こんな話があります。
アメリカのある 靴製造会社の社長がA 氏と B 氏という二人の部下にアフリカで靴を売ることが可能かどうかを調査させたことがありました 。
数ヶ月後、二人の部下は社長に結果を報告したわけですが、
その見解は実に対照的でした。
A氏が「アフリカ人の人たちは皆、靴を履かず素足で生活していました。マーケットの価値は値しません」という否定的な見解を示したのに対し、
B 氏は次のような見解を示したのです。
「A氏の言うようにアフリカの人たちは確かに靴を履いていませんでした。しかし、それは靴を履こうとする習慣がないだけのことであり、もし、彼らが普通の素晴らしさを知ったら、
全員履こうとするのではないでしょうか」
二人からこの報告を受けた社長は B 氏の考えを受け入れ、アフリカへ靴を大量に輸出することに決めました。その結果、靴は爆発的に売れ、功績を称えられた B 氏は重役に抜てきされたと言います。このように物事を楽天的・建設的に考えることができるかできないかで、
人生の明暗ははっきりと分かれてしまうようになるのです 。
*顕現(けんげん)する:
はっきりと姿を現すこと。はっきりとした形で現れること。
@楽天心を持つ: 不運を幸運に転じる発想法
物事を楽天的・建設的に考えることが、楽天心を強めるための第一歩になるのですが、
次に問題になってくるのは自分の感情をどうコントロールしていくかだと思います。
人間にはマイナスの感情がつきものなので聖人君子のようなよほどの人格者でない限り、
それらを全て拭い去ることはできません。どんなに優雅で満ち足りた生活を送っている人にも不平不満の一つや二つはあるでしょうし、ひょっとしたら人に言えない悩みを抱えているかもしれません。でもその一つひとつに対して、腹を立てたり 悲しんだりしていたのでは、
いつまでたっても楽天心を抱くことができず、心の体質は弱まっていくばかりです。
そこでその対処法として、私が提唱している「楽天の発想」を行ってみることをお勧めします。楽天の発想とは、自分の周りに起こること全ての現象、あるいは自分の身に降りかかってくる出来事を全て”善”に解釈する考え方のことを言います。ついていないことでも、自分に都合よく解釈したり、起きたことは、結果として自分の人生にプラスになると考えるのです。
例えば、夏の暑い盛り、上司から用事を言いつけられ、
外出しなければならないとしましょう。
この時、「暑い最中、外出するなんて嫌だなぁ」と考えるから不快になるのです。
逆に、「サウナで汗をかいて、新陳代謝を良くできると思えばいい」と考えることができれば夏の暑い盛りに外出するという行為が不快から快へと転じて行きます。
朝の通勤時、地下鉄のエスカレーターが故障した場合もしかり 、今日は朝からついていないと思うから腹が立ったり、不快な気分になるのです。でも、「日頃の運動不足を解消する良いチャンスだ」と考えれば腹立たしさも薄れ心が落ち着いてきます。
この楽天の発想は日常生活のあらゆる場面に通用しますので、その参考例をいつか紹介しておきましょう。
*喫茶店で待たされた→そのおかげで本が読める
*朝礼で喋るのが苦手だ→人前で喋る良い訓練になる
*交通事故を起こした→これで無謀な運転をしなくなる
*お小遣いが少ない→節約のいい勉強ができる
*飲み過ぎて終電に乗り遅れた→時間のルーズをなおす良い機会である
* 国家試験に落ちた→おかげでもう一年しっかり勉強できる
*顧客からクレームがきた→商品の改良・改善のいいヒントが得られる
*真冬に北国へ出張しなくてはならない→旬の郷土料理が味わえる
*運転中、渋滞に巻き込まれた→大好きな音楽がたくさん聴ける
*持病がなかなか治らない→無病息災より一病息災の方が体をいたわれる
*慰安旅行の幹事を命じられた→上層部に自分を PR する良い機会だ
*パソコンの操作に行き詰った→パソコンの知識が吸収できる
*行きつけの食堂が休業していた→新規の店を開拓することができる
*お酒が飲めない→その時間とお金を 趣味や勉強に充てることができる
他にもまだ考えられますが、このようについていない現象に見舞われても、常に楽天の 発想を持つように心がけていけば、それ自体がプラスの感情として、心に焼き付けられるため、本当についている現象に感じるようになります。また何よりも言葉遣いや行動までもが変わるようになり、
それが心の体質の強化、ひいては精神レベルの向上に繋がっていくのです。
@楽天心を持つ: 「ありがたい」 に勝る心の解毒剤はない
物事に対して、できるだけ感謝の念を抱くようにすれば、楽天の発想がよりスムーズにいくというのが私の持論です。
なぜか?理由は二つあります。
一つは、あえて他人と比較し、「その人たちに比べれば 自分は恵まれている」
と考えることで、「今の自分がありがたく思えて、不平不満の気持ち」 が 解消されているからです。具体的に述べると、あなたが仕事で多忙を極め、
毎日遅くまで残業していたとしましょう。この時、「忙しい割には給料が安い。残業代が少ない」「自分の時間がなかなか持てない。趣味ができない」と思うから不平不満が口から出るわけで、次のように考えれば、気持ちがだいぶ変わってくるのではないでしょうか。
「この不景気なご時世に仕事が忙しいことはありがたいことだ。失業者が聞いたら羨ましがるに決まっている」
世の中には、あなたよりも大変な思いをして、生きている人がたくさんいます。
そういう人達とあえて比較し、今自分が置かれている立場、
今自分が得ているものに対して、感謝の念を抱くようにするのです。
こうすれば、「彼らに比べれば自分は恵まれているほうだ」「 幸せものの部類に入る」
と思えてくるはずです。
もう一つは、ネガティブな事態に遭遇した時、それをある種の自分への警告だと受け止めて、考えれば、おのずと怒りの念が静まっていくからです。
これまた身近な例えで言えば、あなたが仕事でミスを犯し、上司から頭ごなしに怒鳴られたとしましょう。この時、「何もあんな言い方をしなくてもいいのに…」「どうして俺だけが怒鳴られなければならないんだ」と思うから余計腹が立つのであり、上司の真意を汲み取り、
次のように 解釈すれば怒りの念がだいぶ治るのではないでしょうか。「上司は自分のためを思って注意してくれたのだ。ありがたいことだ。逆に何も言われなくなったらおしまいだ」
「もし、あそこで上司が怒鳴ってくれなかったら、自分はさらに大きなミスを犯すところだった。そうしたら、取り返しのつかない事態に発展していたかもしれない。そう思えば、上司の叱咤は”ありがたい”の一言に尽きる」
このようながネガティブな事態を警告、つまり戒めと解釈し、それに気づくことができれば自ずと「ありがたい」という気持ちが沸き起こるようになり、マイナスの感情をいくらでもプラスの方向に転換することができるようになるのです。
@楽天心を持つ: 自分の長所を自覚できればしめたもの
物事を楽天的・建設的に考え、感情をコントロールする一環として、楽天の発想を行うように努めても、自分の本心に逆らったり、劣等感、自己嫌悪感、不安感などに苛まれるようであれば、いつまでたっても楽天心を評価することができません。そこで次のステップとして自分という人間の本質を理解し、自分の生き方・考え方を尊重することが重要になってきます。私はこれを自愛思考と呼んでおり、平たく言えば 他人に思いやりの気持ちを持って接していくのと同じように、自分自身に対しても思いやりの気持ちを持つということです。
そのためには、自分の長所や能力を自覚する必要があります。
これさえできればこの問題の半分は片付くと言っていいでしょう。
なぜなら人間は本能的欲求の中に、「その場において他人から重要な人物であると思われたい」「他人よりも優れていたい」「人から敬われたい」という感情、すなわち自己重要感の欲求があるため自分自身のそれを満たすことにより、コンプレックスや欠点などがさほど気にならなくなり、自己嫌悪感や不安感といった内容から沸き起こるマイナスの感情さえも、比較的容易にコントロールができるようになるからです。そこで、まず、「これだけは他人によりも優れている」「これだけは他人に負けない」という自分ならではの長所や能力あるいは特技といったものを紙に書き出してみてください。それでも中には、いろいろ考えたけど自分の場合長所が見当たらない。特技もないという人がいるかもしれません。そういう人は小学生の時分まで遡り、 過去、楽しかったり嬉しかったりした感動体験を思い起こしてみてください。
何でも結構です。落ち込んだり、不愉快な気分の時に、その時の光景をありありと回想してみるのです。そうすれば、「自分だってやればできたじゃないか」「自分にはこういう優れたところがあったっけ…」と、忘れかけていた”自分の存在価値”に気づくはずです。 自分の存在価値に気づけば、かつてのポジティブな感情が蘇ってきます。そうなればしめたもの。
ポジティブな感情は自信と勇気を培い、新たな感動体験を生み出す原動力となってくるのです。
*楽天の発想: 自分の周りに起こるすべての現象あるいは自分の身に降りかかってくる出来事を全て”善”に解釈する考え方のことを言う
@楽天心を持つ:物事の一面だけを見つめてはならない
以前、建築設計事務所を主宰する T さんという35歳の男性からこんな相談を受けたことがありました。「脱サラを果たして 3年経つのですが、最近、親友のひと言で、どうも自分に自信が持てなくなってしまったんです」
「とおっしゃいますと?」
「つまり、私は神経質で臆病なところがあるって言うんです。そういう人間はリスクばかり恐れ冒険ができない。だから経営者として不向きだって言うんです。なるほど、言われてみれば確かにそんな気がしてきて…」
この時、私はためらうことなく次のアドバイスをしたのです。
「あなたはご自分の性格について大きな誤解をなさっているようですね。神経質な臆病なところがあるから、経営者としては不向きだと言いますが、必ずしもそうとは言えないのではないでしょうか 。神経質で臆病なところがあっても成功している人は何人もいます。神経質なところがあるというのは、見方を変えればそれだけ繊細で几帳面なところがある のではないでしょうか 。だからこそ小さな細かいところにも目が届くわけで、あなたのような職種に欠かせない必須の能力だと私は思うんです。臆病という言葉だって同じです。臆病イコール気が小さいと考えるから卑屈な気分になるのです。それをこれまた見方を変えれば、それだけ用心深く安全を保って生きられると解釈できます。世の中には気が大きいばかりで用心深さのない経営者だってたくさんいます。そういう人たちに限って取り返しのつかない大失敗を犯したり、会社を倒産させています。それに比べたらあなたの方が経営者としての才がはるかにあると私は思うのですが…」
私がこう言うと T さんはようやく笑いを浮かべながら、うなずくいてくれましたが、これは何も T さんに限ったことではありません。全ての事柄において全く同じことが言えます。物事は全て表裏一体で二面性があります。すなわち一見するとマイナス(欠点)と思えるようなことが実はプラス(長所)である場合が往々にしてあるのです。
私たちの性格もそれと同じこと。
他人から性格上の欠点を指摘されたからといって、
落ち込んだり悲観的になることはありません。頑固と言われたら「意思が強い」、ケチと言われたら、「経済観念が発達している」、単細胞と言われたら、「素直で純情」、飽きっぽいと言われたら、「柔軟性がある」、優柔不断と言われたら、「協調性がある」、変人と罵られたら「独創力がある」という風にプラスに解釈してみましょう。
発想をプラスに変えていくことにより、 感情をもプラスに切り替えていくようにするのです。
なお物事を両面から眺めるというのは不安を解消する上でも効力を発揮します。
@楽天心を持つ: 考えても解決しない問題は初めから考えない
実際問題、ちょっとしたトラブルやアクシデントに見舞われただけで、物事を悪い方へ悪い方へと考える人が後を絶ちませんが、取り越し苦労ばかりしていると「恐れるものは現れる」という心の法則によって本当に不幸な現象に遭遇してしまう可能性もあります。
あるいは百歩譲ってそうならないにせよ、人生がつまらなくなるというものです。
考えてもみてください。夏休みに友達と海外旅行に行けることになったとしても「飛行機が落ちたらどうしよう」「スリに会ったらどうしよう」「病気になったらどうしよう」などと考えても解決しない問題に頭を悩ませていたら、旅行の楽しみなど一つもなくなってしまうではありませんか。
それだったら、夏休みには、どこにも出かけないで家の中で悶々と過ごしていた方が、まだマシということになります。もちろん、最悪の事態を想定してある程度の心配や用心をするに越したことはありません。場合によっては細心の注意を払うことも大切です。しかし、それらは、いずれも考えるべき 問題、すなわち考えることによって解決すべき問題であり、「どうしよう…」という思い悩むこととは根本的に異なるわけです。取り越し苦労もしかり。
過去の失敗から教訓を得、「同じ過ちを繰り返さないようにするためには、どうしたらいいのか?」と考えることは確かに重要なことです。しかし過去の出来事を憂い、くよくよしたって、
タイムマシンで過去にタイムスリップでもしない限り、その問題は解決できないことを肝に銘じるべきです。あなたの場合はいかがですか?くどいようですが、考えても解決しない問題で頭を痛めるのは、もうよしましょう。言い換えれば、そういう気持ちがある限り、あなたは自分という人間を大事にすることなどできないのです。
@楽天心を持つ: ”快”をどんどん作り出そう
現在の複雑なビジネス社会においては,知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまうものです.しかし,これも度を起こせば、楽天心の弊害になる恐れがあるので注意が必要です。
トラブルに断続的に見舞われたり、人間関係などで神経をすり減らしていると、無意識のうちに物事を悪い方へ悪い方へと考えてしまったり、自分自身を見失ってしまう可能性があるからです。ではどうすればいいかと言うと、ストレスやモヤモヤした気分が一掃できるあなたならではの”快”を作り出すことをお勧めします。と言ってもそんなに難しく考えることはありません。心がウキウキしたり、ワクワクすることに取り組めばいいのです。早い話、熱中できる趣味があればそれに没頭するもよし 、山・高原・海などに出かけて行って自然と 親しむもよし、スポーツするもよし。買い物をしたり、友達と喋ったりすることが”快適感”に繋がると言うのであれば、それもよし。要は快適な気分に浸り 、日常の疲れを癒すことを行えばいいのです。考えてみれば、人間は快楽原則にのっとって行動する動物であると 言えなくもありません。 不快になることはなるべく避け、常に快適さを求めようとします。好きなアーティスト のコンサートに行ったり、美味しいフランス料理を食べに行ったりするというのも、 聴覚や味覚を通して快適さを満喫していようとするからです。そういう快適さが満喫できる時間をどんどん作り出していこうではありませんか。その時間が多ければ多いほど、心が陽気(ポジティブ)になっていきます。快適感に心がいつも満たされるようになれば、あなたの楽天心はますます強まると言っていいでしょう。快適感は気分がいい状態に他ならず、心が安定方向に向かうため、よりスムーズに楽天の発想が行え、感情のコントロール もうしやすくなるからです。
なお、これは 自愛思考にも通じることですが、
プライベートな時間帯に心にもない妥協や 屈服を強いられた場合は、
ある程度自己主張して、これをはねつけることも大切です。
「飲みたくないのにお酒に誘われた」
「興味がないアーティストのコンサートに誘われた」
「やりたくもない麻雀の相手をさせられた」
といった場合がこれに当てはまります。相手が得意先や上司であったとしても不快になるのが分かるなら、断れるものはなるべく断るようにしましょう。NOと言える が言えないかで、あなたの快・不快が決まってしまうのです。
*楽天の発想: 自分の周りに起こるすべての現象あるいは自分の身に降りかかってくる出来事を全て”善”に解釈する考え方のことを言う
*屈服(くっぷく):相手の強さ・勢いに負けて従うこと。力尽きて服従すること。
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@ 愛他心を強める: 愛他心がなければ、全てがうまくいかなくなる
この20年余り願望達成法や成功法をテーマにした本が数多く出版されてきました。
それらの本は著者によって主張の仕方に若干の違いはあるものの、必ずと言っていいほど潜在意識の効用について触れており、「プラスのイメージを保持し、それを潜在意識に送り込むことが願望達成・成功の決め手になる」と説いています。この件に関しては特に異論はないのですが、私自身、成功法則の研究を重ねていくうちに、
改めてある重要 な点に気づきました。
それは、 愛他心が補足的にしか 触れられていないことです。
もう少し核心に迫りましょう。私は「異性からモテない」「良縁に巡り会えない」「職場の人間関係がぎくしゃくしている」「上司や同僚から嫌われている」という相談を持ちかけ てくる人たちに対して、必ず次のように問いただすようにしています 。
「恋人のプライドを傷つけたりはしませんでしたか?」
「 お見合いの席で自慢話や 自己主張ばかりしませんでしたか?」
「上司の立場で物事を考えたこともありますか?」
「同僚や部下に対して冷酷な態度で接しませんでしたか?」
こう質問すると大方の人は「そう言われてみれば確かに・・・・・」と首を 縦に振るわけですが、一番の問題点はここにあります。
いくら良いことを念じても、他人のプライドを傷つけたり、不快感を与えるようでは、潜在意識にマイナスの想念をインプットする結果となり、状況はいつまでも 断っても 好転しないということです。
なぜなら、人間共通の潜在意識にはその人の想念をブーメランのように跳ね返す作用があるため、他人に対する感情・接し方はそのまま自分に 跳ね返ってくる仕組みになっているからです。したがって、他人に対する感情を改善し、愛と善意を与え続けるという行為も、
潜在意識にプラスの想念をインプットすることにつながるため、あなたの未来を開くうえでの大きなポイントとなるのです。
実際、幸福な人生を歩んでいる人は、必ずと言っていいほど、相手の生き方を尊重し、
喜びを与え続けるなどして、良好な人間関係を築いています。
だから誰からも好感を持たれ、その人の周りには多くの人が集まってきます。
従って波長の合う人間、すなわち 運命の人に遭遇する確率もそれだけ高くなるというわけです。
*運命の人: 運命好転のチャンスを提供してくれる人
@愛他心を強める: 人間の一番強い欲求は自己重要感
人間は本能的欲求として「自分は重要な存在であると思われたい」「他人から自分の能力を認めてもらいたい」「周りの人から尊敬されたい」という自己重要感欲求を抱いています。 ちなみに、この自己重要感は生理的な欲求などよりもはるかに強く、その人の年齢や地位とともに強まっていきます。プライド、優越感、自尊心と解釈してもいいでしょう。
そのためそれをないがしろにされると思いもよらぬ悲劇を生む結果となります。
例えば、ある会社で常務取締役の地位まで上り詰めた人が、定年退職を迎えた直後あることが原因で自殺未遂を図ったことがありました。
その理由はそれまで毎年300枚以上来ていた年賀状が定年退職した翌年たった50枚しか来なかったことだったのです。
つまり 、つまり、「定年退職した以上、自分はもう重要な存在ではないのだ」「誰からも評価されていないのだ」という思いがその人を絶望の淵に立たせてしまったのです。
しかし、自分自身の身の破滅よりも自己重要感を傷つけられて精神的苦痛の方が強いとしたら、私たちは主の希望を見いだすことができます。
なぜか?その原理を逆手にとって、相手の自己重要感を高めてあげれば、相手のに対してこの上もない幸福感・満足感・喜びを与えることになるからです。
そして、この相手の自己重要感を高めてあげるという行為が愛他心を強化していく上での第一の条件となるのです。
大切なのは、相手のプライドや自尊心にかかわる”いちばんの欲求”に理解・関心を示し、
それを尊重することなのです。
これさえできれば、相手は大いに感動し、あなたに好感を寄せるようになります。
相手の存在感を認めるとは、こういうことであり、その心がけが自己重要感を高めることにつながっていくのです。
@愛他心を強める: 相手の関心事に理解を示す
相手の関心事に理解を示してあげることは重要です。
そのためには自己主張することばかり考えず、
傾聴、すなわち聞く耳を持つということも大切になってきます。
聞き役に徹し相手の関心事に興味・反応を示してあげる、
たったこれだけのことでも、相手の自己重要感を高めることになるのです。
しかし意外と傾聴が苦手の人が多いようで、
中でも「異性からモテない」「対人運が悪い」という人にこのパターンが多いように見受けられます。
人は大なり小なり自分という人間に関心を示してくれる人に対して好意を示すものです。
だから人から好かれたければ、「 相手の関心事を把握しよう」「相手の関心事に理解を示そう」という気持ちをもって接していくことが重要です。
そうすれば相手も話をする割合が生じるようになり、
ひいては「この人とずっと話をしていたいなあ」「この人と話をしているとこ心が和むなあ」
と思うようになります。
ビジネスの世界においても同じことが言えます。
よく言われることですが、いわゆるトップセールスマンという呼ばれる人達が、
全て話術に長けているわけではありません。
なかには、口下手の部類に入る人だって多いのです。
そんな彼らにお客さんが引かれるのは 、お客さんが興味・関心を抱いていることをたくさん聞き出し、それに理解を示そうと努めているからなのです。
そうすることでお客さんの自尊心をくすぐられ、
自己重要感も高まっていきます。、
だからお客さんからすれば、この人と話していると愉快で楽しく なるという気分になり、
それが最終的な商談に結びついていくという訳なのです。
それに聞き役に徹するというのは他人に謙虚で思いやりのある人という印象をも与えることになるので、まさに一石二鳥と言えるかもしれません。
@愛他心を強める: 相手の全てを一旦受け入れてみる
相手の全てを受け入れ、その考え方を支持してあげるという”受容の心”で相談者の悩みを解決にあたることがカウンセラーの役目であるわけですが、 この姿勢は愛他心を強化する上でも欠かせません。
「人間とは自分に同意してくれる人を毎日必死になって探している生き物である」とは、「人を動かす」「道は開ける」などの著書で有名なデール・カーネギーの言葉ですが、相手の考えを受け入れ、それを認知・支持してあげるということも、相手の存在感を認め、自己重要感を高める行為に繋がっていくのです。そのためには何を心がけたら良いか?
ポイントは二つあります。
一つは、”人は自分を認めてくれる 相手に対しては好意を抱くが、反対に自分を認めようとはせず批判する相手に対しては嫌悪感を抱いたり反発する”
という心理学の「社会的是認の法則」に従って、相手の長所も短所も何もかも全て認めてしまうことです。
もう一つは相手の生き方・価値観・関心事に共感してあげることです。
ちなみに同感と共感は厳密な意味において違います。
平たく言えば相手が感動したり、何か言ってきた時、そのことに同意し、相手の立場になって物事を考えるのが共感です。
つまり同感は同じ体験をしなければできませんが、共感は同じ体験をしなくてもできるということになります。 このテクニックをマスターすれば、「自分が相手と同じ境遇にいたら、どう考えるか?」「自分が同じ仕打ちを受けたらどう思うか? 」
といった具合に相手の気持ちを自分自身に置き換えながら考えることができるようになります。そうなれば、「他人からどうしてもらえば助かるのか?」「こう言ってもらえると嬉しいと感じる」
ということも明確になります。
後は実際にあなたがそう感じたことを言動をもって表せば良いわけです。
相手の考えを受け入れ、それを認知・支持する受容の心とは、
このように相手の考え方を 否認せず、逆に共感する姿勢を指すのです。
*是認(ぜにん):人の行為や思想などを、よいと認めること
@愛他心を強める: 謙虚になるほど人から好かれるようになる
相手の重要感を高めるためには、その人の存在感を認めなくてはならないということなのですが、そのポイントを今一度整理すると次のようになります 。
1相手のプライドや自尊心に関わる一番の欲求に理解関心を示してあげる
2傾聴を心がけ(耳を傾け)相手の関心事に理解を示してあげる
3受容の心で相手の全てを受け入れ共感してあげる
4褒め言葉を口に出す(相手を称賛する)
5許容心を持って人に接する(正しさを必要以上に主張しない)
以上の五つのポイントを肝に銘じながら人に接していけば、いついかなる時でも相手の立場で物を考えたり、相手の心の痛みをわかろうとする気持ちが抱けるようになります、
併せて、分相応の「分」が心得られるようになります。
「分」が心得られるようになれば自ずと謙虚になれます。謙虚になればなるほど一層他人の自己重要感を高めることができるようになり、あなたは大勢から好かれるようになるのです。
そうなればしめたもの。「あなたのためなら一切の協力を惜しまない」と応援・協力を買ってくれてくれる人や、思いがけないところからチャンスを運んでくれる人と出会う確率も高まるようになるのです 。
謙虚な人はいつも相手の心情を理解・尊重しようと努めます。すると、音叉(おんさ)が共鳴し合うが如く、相手もまた「この人のために一肌脱ごう」「どこかでご恩返ししよう」と、
その人と同じ気持ちを抱くようになります。
*分相応:その人の身分や能力にふさわしいこと
*運命の人: 運命好転のチャンスを提供してくれる人
@愛他心を強める:喜びを与える人が成功する
愛他心を強めるための第2の条件は、他人に喜びを与えることです。
この場合の喜びとは大まかに言うと愛や善意といった感情をさします。
こういう気持ちを誰に対しても抱けるようになれば、大勢の人から好かれるようになり 、
運命の人と出会う確率も高くなると言っていいでしょう。愛や善意といった感情はプラスの想念に他ならず、人間共通の潜在意識にインプットされたそれは、心の法則に従って巡り巡って自分のところに跳ね返ってくるのです。
そうはいっても、あなたはこう思うかもしれません。
「理屈はわかるが具体的にどういう方法をとってい良いのかわからない」
しかし、簡単に行え相手が必ず喜んでくる方法はいくらでもあるのです。
その一つが笑顔です。 「笑顔は1ドルの元手もいらないが100万ドルの価値を生み出してくれる」とは人間関係学の大家デール・カーネギーの言葉です。
にこやかな笑顔を心がけていると、その場を取り巻く空気や雰囲気が明るくなり、誰もがすがすがしい気分になれ、そういう人の周りには自然と人が集まって集まるようになるからです。
それに笑顔には、「私はあなたのことを尊敬しています」「あなたに好意を寄せています」「仲良くしましょう」「一緒に頑張りましょう」というメッセージ効果があるため、以心伝心でこの気持ちを相手に伝えられるという利点もあるのです。
さあ、あなたも早速笑顔の効用を試してください。笑顔に自信がないという人は鏡の前でにっこり微笑んで、「よし、今日はこのスマイルでいこう」と決めて、その顔をできるだけ持続しながら他人に接するといいかもしれません。もちろん最初のうちは戸惑うかもしれません。でも繰り返し行なっていけば、メッセージ効果のある心のこもった笑顔が作れるようになるはずです。
「笑う門には福来る」とはよく言ったもの。 笑顔は明るい雰囲気を生み出し、明るい雰囲気は、 楽しさを生み出し、楽しさは人の心を豊かにする…人間関係にはこうした見えざる連鎖反応があることを忘れてはなりません
*運命の人: 運命好転のチャンスを提供してくれる人
@愛他心を強める: 感謝は言葉に表してこそ意味を持つ
ここであなたに質問します。
あなたは職場や学校などで「ありがとう」という言葉を1日何回ぐらい口にするでしょうか?
「そんなことをいきなり言われても、いちいち意識なんかしていないからわかりませんよ」と、
あなたは言うかもしれません。それだったら、今日から態度を改め、「ありがとう」という言葉をなるべく多く、それも意識的に口に出すように心がけてください。
感謝の念を言葉で表すと、これまた人の喜びを与える人に喜びを与えることになるからです。なぜ、そう言えるのか?
その理由をお話しする前に、私が関わったカウンセリング事例を紹介してみたいと思います。以前、広い庭にプールのある大邸宅に住む大金持ちの家のお嬢さんが相談に見えたことがありました。A子さんとしておきましょう。A子さんは名門女子大学を卒業後、お金に不自由することがなかったため、会社勤めをすることもなく、 毎日贅沢三昧の暮らしを送っていました。高級車を乗り回し、高級エステに通い、美味しいものを食べ歩き、気が向けばぶらりと海外旅行…はたからすれば、羨ましいばかりのライフスタイルに見えますが、本人はさにあらず、
毎日がとても憂鬱だというのです。
これには私も一瞬驚きましたが、どうやら好き放題やりたい放題の生活を送り続けていたため、逆に 空虚感に襲われ、それが原因で落ち込んでしまったようなのです。
そこで私は彼女に 次のようにアドバイスしました~中略~。
それまでの彼女はいくらお金があっても自分の存在価値を見出すことができませんでした。
周囲の人間は彼女の持っているお金にひれ伏しはするものの、彼女自身の存在感を認めて尊敬しているわけではなかったのです。それが空虚感・憂鬱を招き寄せていました。
しかし、ボランティア活動を行うようになってからは、大勢の人から感謝されるようになりました。今度はお金ではなく彼女の存在を多くの人が認めるようになったのです。
「感謝の念を言葉で表すと、人に大きな喜びを与えることになる」といった意味がこれでお分かり頂けたと思います。
あなたも今日から「ありがとう」という言葉を連発してください。
電話を取り次いでもらった時やお茶を入れてもらった時など、取るに足らないことであっても、「ありがとう」を口に出す習慣をつけてください。
それだけでも相手の存在価値を認めたことになり、ひいては相手の自己重要感を高めることになるのです。
また、 感謝の念を直接言葉に表さずとも、心の中で自分を取り巻く人たちすべてに”感謝の 念波”を送ってあげましょう。
「自分が出世できたのは上司が引き上げてくれたお陰だ。ありがとうございます」
「部下が頑張ってくれたおかげで、こんなに利益を上げることができた。ありがたい」
「恋人が支えてくれたおかげでスランプ状態から脱することができた。ありがとう」
このように、この人のおかげで今日の自分があるという感謝の念波を送り続けていけば、
それが言葉遣いや態度にも現れるようになり、相手もまた同じような念波をあなたに送るようになります。その瞬間お互いの心の距離が近づくのを実感できるようになるのです 。
*空虚感:「空虚」とは「物質的に何もない」という意味の他に、「価値がない、虚しい」という意味もある単語です。この「空虚」に、「感覚、感じる」という意味の「感」をつけて、「空虚感」という単語はできています