@A:相手の長所を無理にでも見つければ好かれる。
食べ物の好みなんて誰でもあることですが、
深刻になってしまうのは「人」に対する好き嫌いが激しい場合ではないでしょうか。
好き嫌いの激しい人とは言い換えれば、人見知りをするタイプとも言い換えることができます。
人の成長過程ではほとんどが乳幼児期に、
人見知りという時代は卒業してしまうことが多いのですが、
大人になってからも人見知り性を引きずっている人は少なくありません。
人見知りをするのはあながち悪いことではなく 、
誰と親密な関係を持ち、彼とは離れておくべきかという階層を作ることのできる能力です。
しかし誰とでも分け隔てなくフラットにお付き合いをしなさいとならない ビジネスシーンでは、
この性質は不便なことが多いかもしれません。
心理学でいう「初頭効果」~つまり第一印象の中でも特に最初に印象付けられる記憶は、
長い間修正されにくくむしろを増幅する傾向にあります。
だとしたら、「この人とうまくやっていけるだろうか、付き合っていくべきだろうか」
などと相手のことを査定する行為よりも、むしろこちらが相手から気に入られる必要があるわけです。
人見知りなんてしている場合ではないですね。
そのためにはまず「相手の長所を無理にでも見つけてそこを好きになること」が大切な技術です。
相手に好意を持って日頃から感謝をすると、
必ず同じようなポジティブな気持ちが返ってきます。
簡単に言えばこちらが先に好印象を持った相手には、
向こうからも好印象をもたれやすくなるのです。
対人心理学ではこれを「好意の返報性」といいます
どんな人にもどこか一つぐらいは「良い部分」があるものです。
短所は別の言い方に直せば長所になります。
例:決断力がない→慎重な性格
欠点に目を向けるのはやめて、相手の長所だけを好きになりましょう。
そうすれば必ず相手も好意を抱いてくれます。
:*初頭効果:
ものごとや人に対して最初に示された情報が、
もっとも記憶や印象に定着しやすいという、社会心理学における心理効果