@会話のきっかけを作るネガティブな自己開示とは?
私は口下手だから 、引っ込み思案でおしゃべりが苦手なのという人がいます。
会議の時などはもちろん、プライベートでもなかなか話ができないと悩んでいる人です。
そんな人に限って一旦アルコールが入ると、
まるでダムが決壊したかのように饒舌になることもあります 。
ジョハリの窓で言うなら 「本人だけが知っている自己」=「隠した窓」を
固く閉じている人といえるでしょう。
飲み会の席でなら、遠慮なく喋ることができると言うなら、
その窓を叩いて開いたのはお酒ということになります。
とはいえ隠していたい窓は誰にでもありますから、
お酒の力を借りてまで、
無理にこじ開けることはありません。
みんな心に秘めておきたいことがあるのは当然ですし、
その方が人間として品位があると思います。
しかし全くの秘密主義でコミュニケーションが取れないという悩みを持っているとしたら、
少し隠した窓を相手に見せてあげる技術を身につけると楽になるかもしれませんね。
心理学でいうコミュニケーションの三大要素は、
1:質問によって興味を示すこと、
2: 相手の会話を満足するまで繰り返し聞いて同調すること、
そして3:相手の話に対してポジティブな感想を述べて賞賛を与えること。
この三つが必要不可欠と言われています。
この3要素を少し意識的に会話の中に織り交ぜていけば、
口下手というコンプレックスはかなり薄くなるはずです。
自分の話が苦手な方は思い切ってネガティブな自己開示をすることをお勧めします。
例えば、「私一人見知りで話が下手なんです」
「 昨日すごくまずいカレーが山ほど出ちゃったんです 」
「方向音痴でここまで行くのに1時間もぐるぐる回ったんですよ」
と言ったおっちょこちょい話。
こういう話を恥ずかしがらずにできれば、
誰でもあなたに親近感を持って好印象を 守ってくれます。
こちらネガティブな自己開示を先にしてしまうと、相手もあなたのことを好意的に思い、
それをきっかけに会話が盛り上がりやすくなりますよ。
*ジョハリの窓:
自己分析に使用する心理学モデルの一つで、
自分自身が見た自己と、他者から見た自己の情報を分析することで、
次の4つに区分して自己を理解するというものです。
A::自分も他人も知っている自分の性質(解放)
B: 自分は気付いていないが他人は知っている性質(盲点)
C: 他人は知らないが自分は知っている性質(秘密)
D: 自分も他人も知らない性質(未知)