@向上心のない生活から抜け出せない
辞書によると向上心の意味とは、
「現在の自分に満足せず、より優れたものより高いものを目指せ」ということです。
簡単に言えば本気でやる気を出すことと考えて良いのでしょうか。
上智大学の教授がよくおっしゃっていることですが、
「やる気」というよりは「はやる気」だけがある人が多い、 というのです。
やる気というよりも焦りに似たはやる気はある。
しかし、それはあくまでも具体的な意欲ではなく、
自分をせきたてる感情的な焦燥感だけなので、
なかなか、はっきりとした向上心に結びつかないということなのでしょう。
そんな時はこんなふうに考えてみたらどうでしょう。
「○○のために頑張る」~○○に入れる言葉を選んで見る癖をつけるのです。
仕事なら給料を上げる、会社の業績を上げる、昇進する、
家族の暮らしを良くする、家を買うなど、
いろんなイメージが湧いてくるのではないでしょうか。
恋人がいれば彼女(彼氏)の名前が入るでしょうし、
何か 買いたいものがあればゲームでも薄型テレビでもいいですね。
ともかく具体的で視覚的な目標を当てはめれば「はやる気」は「やる気」に変わってくるはずです。
つまり向上心などという漠然とした言葉ではなく、
すぐ近くに自分にとっての最大関心事を目標として、
設定すれば知らないうちに向上心は豊かになってくるのです。
向上心がないという人は 単にその目標がビジュアライズされていないことが多いのです。
人はもともと意欲や好奇心に満ち溢れて生まれて生きています。
なのに成長過程での学習で有益なことを学ぶ一方、
何をやってもダメだから努力するだけ無駄という学習性無力感も学んでしまいます。
向上心を持てないのはそんな「アリ地獄」に陥ってしまうからなのです。
ですから内発的モチベーションをしっかり維持しつつも、
目標を達成した場合には、
自分で自分にご褒美を与える具体的なアメをいくつも準備して、
”アリ地獄”から自分を救ってあげる技術が大切になってくると思います。
*ビジュアライズ:視覚化
*内発的 モチベーション:
やっている仕事や遊びに興味・関心、面白さ、充実感、使命感を感じて、
頑張ろうとするモチベーション