本日の心理学・名言16644-5

A#自我機構化
「自我機構化」とは環境事物を自分の肉体と同じように操作できるようになることです。
この機構化に対しては、おのおの異なった三つの過程因子が作用します。
1) その一つは、環境事物が個体に機構化されるように選ばれると言うことです。
これは、環境事物が個体に機構化されるように修正されていくと言うことを意味しています。
例えば、使いにくいハサミを使いやすくしたり、複雑な機械を単純化するなどです。
2) 他の一つは、個体が環境事物に順応していき機構化する過程である。
これは、環境事物に個体が慣れていくということで、
今度は個体が環境事物に適応していくことです。
これは学習によってその順応を促進することが出来ます。
3) もう一つは、この両者が併合されて機構化することです。
1
)と2)の両者が同時に行われていく、
すなわち、環境事物が個体に適応されるように選ばれると同時に、
その選ばれたものに対して個体もその選ばれたものに順応していくことであり、
この両者の作用を使って機構化することです。

この「自我機構化」は、個体の肉体的な限界の許す範囲までは可能です。

B
#知覚の力動性
等質的な平面の中の一点が不等質な場合、
この一点は残りの部分から出来るだけ区画されて分離されて、
全体の中の一点を構成しようとします。

この現象を「知覚の力動性」と言います。
この「知覚の力動性」において見逃せない問題として、
「内的体制力」と
「外的体制力」の存在があります。

ここでは、「内的体制力」とは、生理的な内部的な力であり、
「外的体制力」とは我々が外から規制されている力であると知っておいて下さい。

付け加えるならば、良い形に見よう(良形視)とする力が「内的体制力」で、
その力が勝っている間はそのように見えますが、
よく見てみると実際には異なっていることに気付くようになります。
その
異なっていると言う事実を見せようとする力を「外的体制力」と言います。