@A:#パレートの法則
働きアリの法則と同じ意味合いで使用されることが多く、
組織全体の2割程の要人が大部分の利益をもたらしており、
そしてその2割の要人が間引かれると、
残り8割の中の2割がまた大部分の利益をもたらすようになるというものである。
経済以外にも自然現象や社会現象など、
さまざまな事例に当て嵌められることが多い。
ただし、パレートの法則の多くは、
法則と言うよりもいわゆる経験則の類である。
自然現象や社会現象は決して平均的ではなく、ばらつきや偏りが存在し、
それを集約すると一部が全体に大きな影響を持っていることが多い、
というごく当たり前の現象をパレートの法則の名を借りて
補強している場合が少なくない。
@B:
#2:6:2の法則
「働きアリの法則」とも呼ばれ、
組織内において、
「上から2割の者が全体の数字の大部分を担っており、6割は普通、下の2割はあまり働かない」
と言われる。
筆者は組織を率いる者として、同法則の数値は「おおむね正しい」という実感を持っている。
同法則のいう「構成するメンバーが入れ替わっても、自然と2:6:2の割合は維持される」
という意見にも、うなずくところがある。
それはおそらく、能力の違うもの同士が集まって集団を形成する以上、
どうしても負荷がかかるところとかからないところが出てくるということなのだろう。
誤解のないようにお伝えしておきたいが、2:6:2というのは、
人間の優秀さをレベル分けしたものではなく、
たいていは本人の「いる場所(配属部署など)」と「適性(能力)」のマッチングの問題である。