本日の心理学・名言15716-7

A
短期記憶
情報はまず感覚登録器に一時的に保持され、
そこで注意などにより選択された情報が短期貯蔵庫に入力され、
一定期間保持されるという流れになっています。
目や耳などの感覚器官で受け取った感覚を、
「とりあえず」一旦保持するための記憶である
「感覚記憶」についても、
ここで確認しておきましょう。

目や耳から入る情報をすべて記憶していては、
すさまじい容量となり、大変なことになってしまいます。
そのため、特に注意をひかなかったものや、
あまり重要ではないと判断されたものの記憶はすぐに消えてしまうのです。

視覚情報の感覚記憶を「アイコニック・メモリー」と言います。

B
長期記憶
リハーサルによって数分から数十分程度保持される
貯蔵庫に送られたものを「短期記憶」と言いますが、
さらに海馬を通して、永続的な貯蔵庫へと送られるものを「長期記憶」といいます。
長期記憶を蓄える貯蔵庫は、長期記憶貯蔵(LTS)と呼ばれます。
長期記憶は、短期記憶とは異なり、無限の容量を持つのが特徴で、
エピソード記憶や意味記憶といった言語的レベルでの「宣言的記憶」と、
認知・行動レベルでの「手続き的記憶」とに分かれます。
なお、長期記憶の忘却の原因については、
*時間の経過と共に記憶が失われていくという「減衰説」、
*他の記憶と干渉を起こすことによって記憶が失われていくという「干渉説」、
*また、想起の失敗は記憶された情報自体が消失しているのではなく、
適切な検索手がかりが見つからないため、
記憶内の情報にアクセスできないという「検索失敗説」が存在します。