本日の心理学・名言15636-11

心の健康を保つ方法

心の苦しさというのは、なかなか他人には分かってもらえないものです。
悩みや不安があっても、それを押し隠そうとするのが私たちですし、
職場のように気持ちを張りつめている場所では、うっかり弱音も吐けません。

そうすると、自分以外の人はみんな元気に見えてきます。
こころが強くて、悩みも不安もない人たちに見えてしまいます。
体の不調というのは外見でもわかりやすいから、
「顔色悪いよ。ムリしないでね」と声もかけやすいのですが、
わかりにくい心の不調はつい、そのサインを見落としてしまうのです。

これでは、ますます誰も気づいてくれなくなります。
そうなるともう、耐えるしかありません。

「弱音なんか吐いちゃダメだ」と
自分を励ましてギリギリまで我慢することになります。

職場に限らず、わたしたちが心の病にかかってしまうのは、
自分一人で抱え込んで我慢するという理由も確かにあるのです。

でもそういうとき、もちろん心が本当に病んでしまう前にですが、
自分と同じように悩みや不安に苦しんだり、
弱音を吐けずに我慢している人に出会うと、ふっとラクになります。

「この人もそうか」
「わたしだけじゃないんだ」
そう気がついただけで救われたような気持になるからです。

「悩んだり苦しんだりすることって、別に私だけじゃないんだ」
と気がつくには、心の健康にとっては大事なことなのです。

でもそのことに気がつくためには、
誰かが打ち明けてくれなければいけません。

あるいはあなたが
「つらい」とひと言でいいから打ち明けたときに、
「私もそうなんだ」とか「同じだね」と頷いてくれる人が現れます。

ですから困ったときに弱音を吐き、
助けを求めることは、少しも恥ずかしいことではないのです。

つまり、あなたが弱音を吐くことは、自分自身の「心の健康」にもいいですし、
相手を助けることにもなるのです。
そう考えると、弱音を吐くことも悪くはないですね。

by
心のストレッチルーム