本日の心理学・名言7210-7

A
表現しない気持ちは強化されない~

親との付き合いは長く、濃厚である場合が多いので、
よほど柔軟で、幅広い行動範囲を持った親の下で育たない限り、
親に認められた一定の気持ちや考えを表現することだけが強化されます。

表現しない気持ちや考えは強化されないので、
だんだん薄れ、忘れ去られていきます。

時には、そんな気持ちや考えがあると、表現できない時に苦しくなるので、
自分の中で否定して心の奥底に抑圧して、ないことにしてしまうこともあります。

その結果、自分の気持ちがはっきりせず,また把握できなくなるのです。
アサーションの第一歩は、自分の気持ちを明確に把握することなのです。
*アサーション:「自他の権利を侵さない限り、自己表現をしてもよい」という意味です。

B
自己評価」の高い人、低い人~

いつもマイナス面に目がいってしまう人は、
ほかの人からほめられても素直に喜べない傾向にあります。
こういった人は、トータルでの自己評価が低く、劣等感の強い人です。
ほめられると居心地が悪くなる原因は、
トータルの自己評価が低いにもかかわらず、トータルでほめられているためです。
自分に対するトータルの自己評価が低い人でも,
ある特定のことには自信があったり、プライドを持っていたりします。
また、「一つのことをやり遂げた」というとき、
そのことをほめてもらい、達成感を満たしたいという気持ちはあります。

「ここが好き!」「ここはよくできている」
と具体的にほめられれば、自分でも満足できるはずです。
具体的に受け止められれば、居心地の悪さはなくなり、
むしろ、自尊心が満たされて、快い気持ちになると思います。