本日の心理学・名言272632-3

ここでは人類学とは
「他の人たちの生き方や行動を、批判せず興味を持って見つめる」
ことと定義し直します。
この戦略は、
人に対する思いやりと忍耐力を増すことが目的です。

ですが、それ以上に、人の行動に興味をもつのは、
批判するかわりに思いやりと理解を示すことでもあります。
誰かの反応の仕方や感じ方に純粋な好奇心をもつと、
それにイライラさせられずにすみます。
その意味で、人類学者になるということは、
他人の行動に不満を感じなくなる手段です。

人は奇妙な行動をとったとき、
いつものように「あんなことするなんて信じられない」と反応するかわりに、
「そうか、あれが彼女(または彼)のものの見方なんだ、面白いなぁ」
と心の中で言います。
この戦略を身につけるには、
まずあなたが純粋な気持ちになる必要があります。
「人に興味を持つ」ことと「傲慢になる」ことは紙一重です。
内心で相手と比べて自分の方が上だと考えると傲慢になってしまいます。
人類学者のつもりになることで、もっと柔軟な見方ができるようになります。

*傲慢(ごうまん):高い自尊心、他人より重要、魅力的になりたいという欲望など