本日の心理学・名言272620-5

人は、どうすべきか、どうあるべきか、悩みますね。
しかし、「○○したい」と思うことの中に正解があるのです。
どうすべきかよりも、自分はどうありたいのか、
自分は何をしたいのか、これを採用して行動すると、
物事はうまく行くものです。

心の声を聞き、それにしたがって行動するとうまく行くものです。
その時はなぜそんなことをするのか理解できなくても、
後で振り返ると、意味ある行動であったことが分かるのです。

直感に頼ってみる、ということと同じです。

○○したい、という衝動が沸き起こってくるのは、
心も身体もそれをすべき時に来ているということを示唆しています。
それをしなさい、というメッセージでもあります。

心の声と言い換えてもいいでしょう。

しかし、気をつけなければならないことがあります。

浅いところから聞こえてくる心の声は、
しばしばウソをつくことがあるのです。
心の声を発信する心の深さには何段階かあり、
一番深いところから発せられる声が本物です。

ところが、自分に言い訳ばかりしている人や、
家庭内ストックホルムシンドローム(*1)が発生している人は、
心の表層から声が聞こえてきます。ニセモノの声です。

困ったことに、一番奥底のホンモノの声は小さく、
表層から聞こえるニセモノの声はでっかく聞こえるのです。

よほど注意しないと、
大きな声を本物と勘違いして行動してしまいます。

今聞こえてくる声が心の表層からのものか、
それとも深層からのものかを見分けるには、
試行錯誤して訓練するしかありません。

家庭内ストックホルムシンドローム(*1):
誘拐や監禁などで危害を加えてきた犯人に対して
被害者が連帯意識や愛情、同情を感じるようになる
心理状態のことを指します。