本日の心理学・名言2668-2-1

「運が悪かった」と逃げないための“ものの考え方”~

世の中には、
自分の思い通りにはいかないことがたくさんあります。
少し「重い」ことで上手くいかなかったとき、失敗したとき、
その原因をどこに帰属させるかが問題です。
これを「原因帰属」といいます。

これは日本人とアメリカ人ではかなり違います。
アメリカ人の場合、
上手くいけば自分が原因、失敗すれば他人が原因と考えます。
ところが日本人は、
建前だけか、本音でもそう思っているのかは分かりませんが、
言葉の上では、
成功すれば皆さんのおかげ、
失敗すると自分が原因というのです。

ただ、失敗した時に「運が悪かった」と思う場合は、
これとは違ってきます。
「運が悪かった」というのは、
自分には責任はないという発想です。

実際、私たちの運は、良かったり悪かったりします。
楽な発想ではありますが、あまり現実的とはいえません。
また、失敗の原因を運のせいにすることは、
心理学的にいいますと、
外的変動要因への帰属となり、
原因帰属が自分以外に向きがちです。
その結果、
自分の努力や工夫に目が向かなくなります。

成功した人は、運の良さも手伝ったでしょうが、
地道に努力した結果だと考えれば間違いありません。
成功の陰には、
運だけではなく地道な努力があるのです。

そう考えて、
運の悪さを克服するぐらいの努力をしてみたらどうでしょうか。