本日の心理学・名言2664-3

【アガるから成功する】

TV番組「SONGスペシャル 矢沢永吉 Still Rock Singer」
その番組を見ていてで三度くらい戻って見直したシーンがありました。
それは永ちゃんが次のように言ったシーン。
「俺、けっこうアガリ症だから、やる前は今日できるかな・・みたいな。
本当は(足が)ガクガクしてたの。楽屋ではね。」
「え~っ!!!!」マジ、びっくりしました。
40年以上ライブしているんですヨ・・・。本当に驚いた。
以前、タモリさんがこんなことを言っていました。
「アガらない芸人は一流になれない。」

そのアガリには次の2つの原因があると言われています。
(1)生理的覚醒(心臓のドキドキや発汗、震え等)
(2)認知的不安(嫌な考え、不安心理等)
そして、心理学者ロバート・ヤーキーズとジョン・ドットソンの
実験によると、パフォーマンスが最高になるのは
ストレスが中程度の時だということが分かっています。
簡単に言うと心臓のドキドキや発汗や震えがなくなると
パフォーマンスが低下するということ。
だから、アガリは「無くす」のではなく「味方にする」方が得策。
もちろん生理的覚醒が一定の限度を超えたり、

認知的不安が高まりすぎるとパフォーマンスは低下します。
だから、アガリ症の人は「ドキドキしてきた。やばい・・・」ではなく
「ワクワクしてきた。いいね!」とリフレーミングスキルで、
認知的不安をコントロールし、アンカーリング等のリラックススキルを
身につけて心理的覚醒をコントロールすれば、
最高のパフォーマンスが出せるということです。

スポーツ選手もビジネスマンもここ一番の場面では
必ず心臓はドキドキして、手に汗をかき、手が震えます。
だからこそ良い結果が出るのです。
永ちゃんの場合も
【アガるから最高のステージが生まれる】わけです。

私達も、これからは、
『いいねえ!ドキドキワクワクしてきた。
今日もいいパフォーマンスができる!』
と思えるようにしたいものですね。
*リフレーミング:
ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、
違う枠組みで見ることを指す。
*アンカーリング:特定の体験に対して、五感を利用した感覚的な刺激を条件付けし、
その体験を定着させて、いつでもたやすくその時の精神状態を
引き出せるようにするテクニックのこと。
byビジネス心理学