本日の心理学・名言2641-7

甘えることは悪いのか?

たいていの人は勤めの後で同僚と食事をしたり、
お酒を飲んだりする機会があります。
職場の付き合いは苦手でも、友人と会ってお茶を飲んだり、
おしゃべりすることはあります。

ほんとはそういうチャンスに、もし心に悩みや不安を抱えていたり、
気分が落ち込んでいるときは打ち明けてもいいはずです。
「いまちょっとつらいんだ」とか、
「落ち込んでいるんだ」といった素直な言葉でいいのです。
決してイヤな顔をされることはないはずです。
でも、自分で禁じてしまう人がいますね。

「せっかく楽しくおしゃべりしているのに、暗い話なんか持ち出したくない」
「たまにしか会わない人に悩みを打ち明けるなんて、甘えているみたいだ」
そう考えると、「やめよう、やめよう」とブレーキをかけてしまうのです。

では、目の前で楽しそうにおしゃべりしている人は、
悩みも不安もなく幸せな毎日かといえば、それはわかりません。
むしろつらい気持ちを忘れたくて、
あなたとおしゃべりしているのかもしれません。
あるいはあなたがあんまり元気じゃないから、
盛り上げようと思って、
明るい話題を選んでいるのかもしれません。

もちろん、
いいことがあって本当に幸せな気持ちでいるのかもしれません。
すべて、わからないことだらけなのです。

ただ一つだけわかることがあります。
それは、あなたが「甘えてみたいな」とか、
「今の苦しさを口にできたらラクにだろうな」
という自分の気持ちは分かると思うのです。

他人の気持ちは分からなくても、
自分の気持ちなら分かるはずです。
そのわかっている自分の気持ちに、
たまには従ってみてもいいと思うのです。
なぜなら、
「甘えてみたいな」
という気持ちは誰にでもあるのですから。
by心のストレッチルーム