本日の心理学・名言2612-3

人にウソをつくことは悪いことですが、
自分にウソをつくことはその1000倍も悪いことです。
なぜなら、自分にウソをつくと
自分の感情が分からなくなってしまうからです。

自分にウソをついていると、
楽しい、うれしい、気持ちいい、うまい、という悦びの感情がわからなくなります。
こうした悦びの感情が分からなくなると、自分が誰なのか分からなくなります。
心の迷子状態になります。

では、なぜ人は自分にウソをつくのでしょうか。

それは、自分の本心を知りながら、
それと反対の行動(=したくないこと)を敢えてしようとするからです。
だから、自分自身に対して見苦しい言い訳というウソが必要となるのです。
自分に言い訳ばかりしていると、
ホンモノに出会ったときニセモノに見えてしまいます。
だからチャンスを逃がすのです。
逆に、ニセモノがホンモノに見える自分になってしまいます。

また、自分にウソばかり付いていると、
相手もまたウソを言っているのではないか、と人間不信にもなります。

その根拠は自分が自分にウソをついていることです。
同じノリで、自分の矛盾を一般化して、
人の心は複雑だ、などと知ったような口をきくのです。