本日の心理学・名言2544-7

EQ(こころの知能指数)

みなさんの周りに、
頭はいいけど人付き合いが苦手と言うような人はいませんか?
問題解決能力には優れているのに、
なぜか人間関係では上手く立ち回れない人って
けっこう多いのではないかと思います。

なぜ人間関係において頭の良さが発揮されないのでしょうか。
この疑問の答えとして、D.ゴールマンは、
EQ:Emotional intelligence Quotient
(感情知性;こころの知能指数)
というものを考えました。
IQ:Intelligence Quotientというのは聞いたことはありますよね。
IQ(知能指数)が高いと頭が良い、
と一般的には考えられています。
しかし、それはテストで高い点数が取れるというだけで、
すべてのことが上手くできるというわけではありません。

では、EQとはどのようなものなのでしょうか。
EQとは自分の感情を適切にコントロールし、
自分の持っている能力を最大限に発揮するための
社会的知性のことです。
EQは、
心内知性(セルフコンセプト)、
対人関係知性(ソーシャルスキル)、
状況判断知性(モニタリング能力)という3つの要素の
バランスによって決まります。
EQの高い人は自分の感情の動きに敏感で、
人の気持ちを察することが上手であるため、
相手へのよりよい対処法を考えることができます。
そのため人間関係で衝突を起こしたり、
すれ違いを起こしたりすることなく
上手く立ち回ることができます。
最近では、人事採用にEQテストを用いる企業も増えてきました。
これからは学力よりも、
創造性豊かで人間知にあふれる人が
求められるようになってくると思います。
内的知性:自分の心理的な状態を自分で捉える知性のこと