本日の心理学・名言2473-1

母からよく聞かされた話で、
今でも私の心に残っている諭しがあります。

それは、何をするに当っても、
“させて頂きます”“やらせて頂きます”というこの言葉が、
なんのためらいもなく、スッと言えるようならなくてはダメ
また、“させて”は、
神様のはからいで一つのことが出来るのだし、
“頂く”というのは、
その成した徳を神様から頂戴することなんだと
教えられている、というものです。

なるほど、一つのことをするについて、
「してあげる」「してやる」と言うのと、
「させて頂く」「やらせてもらいます」と言うのと、
二通りの表現ができます。
先の論法でいけば、“してやる”という言葉で
表される心のあり方は、
自分が、と言う思いと、
相手に恩を着せるという含みがあるように感じられますし、
なした徳分は相手にあげてしまう、ということになります。
すなわち、一つのことを成して恩を売り、徳を捨て、
自分には何も残らないということになるわけです。
それどころか、“してやったのに”という不足が出てしまえば、「ほこり」だけが残る寸法。
素朴な説明ではありますが、たしかに真理です。
用語集
by話の台第五集