本日の心理学・名言2466-7

人間は誰でもそうだと思いますが、
「有用の用」は分かっても、
「無用の用」が案外わからんものであります。

人生には、建設現場の足場材料のように、
そのものズバリに役立つものもあれば、
役立つものを役立たせる働きをしているものもあります。
前者を有用の用、後者は無用の用と言うことができるでしょう。

世間でいうところの抜け目のない人間は、
利口者、ソツのない人間、しっかり者と言われる人ですが、
その
子供らが案外運が悪いのです。
その人一代は成功者と見えても、
跡が立たないで滅び行く姿が多いものです。
これは、つまり無駄が無さすぎるのです。
正味ばかりをとってしまったから、
子孫はカスばかりを取る ことになるということなのです。

神様は、「人をたすけて、わが身たすかる」と仰せられました。
これは無用の用が有用の用を支えているということなのです。
幸福を支えるものは、ムダであると私は思うのです。
by話の台第二集