本日の心理学・名言2466-3

道徳とは、社会生活の秩序を保つために、
一人ひとりが守るべき行為の基準なのですが、
それを守らない人は論外として、
これだけを守る生活が、その人の将来に幸福をもたらす
良い運命につながるとは考えられません。
なぜならば、それを守るべき行為に先立って、
遣う心の在り方が最も大切で、
それによってプラスにもマイナスにも導かれるからです。

親孝行という一例をあげてみましょう。
孝養の美徳の中でも嫁が姑の肩などをもんでいる姿などは、
見る人々にも、ほのぼのとした明るさを与える行為です。

#A子さんの心の中は、
姑はもう長くないし、

そうなれば、ここの財産も一切私たちの自由になる、
少々嫌なことでも、ここは一番我慢々々。

#B子さんの心の中は、
近所や親類の手前、
夫や小姑の義理からでも、
いい嫁でいた方が利口なやり方。

まぁ義務的にもみましょう。

C子さんの心の中は、
愛する夫をお育ていただいた大切なお母様、
肩もみぐらいはおやすい御用、毎晩でもさせて頂きます。

形こそ仲むつまじい嫁姑の姿ですが、心の中は三者三様、
こんなにも大きな相違があるということは、
何を物語っているのでしょう。

それは、何事でも心の持ち方に形が添うのが、
一番大切であるということです。
心の使い方こそ、その人の真価を決めるもので、
それが徳・不徳となって、積まれた結果が、
幸・不幸につながることを悟らねばなりません。
用語集
by話の台第二集