本日の心理学・名言2464-3

言葉の使い方において、
欲とは人をそしる(注1)ことであり、
「ひのきしん」とは人を褒めることであります。
親が子を、子が親を褒め、
夫が妻を、妻が夫を褒め、
姑が嫁を、嫁が姑を褒めるように、
お互いに宛を褒め合う姿、お互いに感謝しあう姿、
こんな麗しい姿はありません。
これこそ、神様が喜ばれることではないでしょうか。

ところが実際は、人を褒めることは意外に少なく、
反対に、人をそしったり、くさしたりすることのあまりの多さにお気づきになりませんか。
自分自身を振り返って見て、
今日一日、人様を誉めた方が多いか、
反対に、人様をそしった方が多いか考えて見ましょう。

“今”水の少し入ったお盆を手に持ってみましょう。

欲の心、すなわち人をそしる心は、
相手を見下げ、
自分は高ぶるのですから、
お盆の向こう側は下がり、
こちら側は上がっている状態なのです。
そうすると、お盆の水は低きに流れますから
みんな向こう側へ流れて行ってしまいます。
これは、神様から頂く徳がみんな向こう側さんへ行ってしまい、自分は何も頂けない、ということを表しています。

反対に、人様を褒める心は、
相手を見上げ、自分はへりくだる心ですから、
お盆の手前が下がります。
すると、お盆の水はみんなこっちへ集まってきます。
すなわち求めずとも、お徳が頂けるのであります。

「無くて七癖あって百癖」というように人間には、
多かれ少なかれ悪い癖がありますが、
反面、誰にでも長所があるのですから、
それを見出し育てる事が必要です。
(注1)そしる:けなす、くさす、こき下ろす、馬鹿にするなど
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by話の台第一集