本日の心理学・名言2349-1

人生は公平ではない。
それは不愉快ですが、絶対に真実なのです。
皮肉なことに、
この事実を認めると気持ちがずっと自由になるのです。

私たちがしでかす思い違いの一つは、
自分や他人を気の毒がることです。
人生は公平でなければいけない。
いつかそうなるべきだ、とつい思ってしまうのです。

ですが、人生は公平ではないし、
そんな日が来るはずがありません。
いったんこの思い違いにはまると、
人生が思うようにいかないことにクヨクヨしたり、
人と傷をなめ合って
人生の不公平についてグチを言い合うことに
時間をとられることになります。

人生は不公平だという事実を認めると、
自分を気の毒がらずにすむようになり、
いま持っているものを最高に生かそうと
自分を奮い立たせるようになります。

すべてを完璧にしようとするのは「一生の仕事」ではなく、
自分に対する挑戦なのです。
この事実を受け入れれば、人を気の毒がることも無くなります。みんなそれぞれに困難を乗り越え、
それぞれの挑戦に立ち向かっているからです。

人生は不公平だという事実をはっきり認めると、
人に対しても自分に対しても共感することができます。
共感は哀れみと違って
相手に心からの優しさ伝えることができます。
(同情は相手を下に見ているので、
同列に見ている共感とは違います)

今度社会の不公平について考える時があったら、
この基本的な事実を思い出してみましょう。
そうすれば自己憐憫を振り切って、
何らかの手を打とうという気にさせてくれるから驚きです。

*自己憐憫(れんびん):
かわいそうに思うこと。あわれむこと。