本日の心理学・名言2342-7

人は、どうすべきか、どうあるべきか、悩みますね。

しかし、「○○したい」と思うことの中に正解があるのです。
どうすべきかよりも、自分はどうありたいのか、
自分は何をしたいのか、これを採用して行動すると、
物事はうまく行くものです。

心の声を聞き、それにしたがって行動すると
うまく行くものです。
その時はなぜそんなことをするのか理解できなくても、
後で振り返ると、意味ある行動であったことが分かるのです

直感に頼ってみる、ということと同じです。

○○したい、という衝動が沸き起こってくるのは、
心も身体もそれをすべき時に来ているということを
示唆しています。
それをしなさい、というメッセージでもあります。

心の声と言い換えてもいいでしょう。

しかし、気をつけなければならないことがあります。

浅いところから聞こえてくる心の声は
しばしばウソをつくことがあるのです。
心の声を発信する心の深さには何段階かあり、
一番深いところから発せられる声が本物です。

ところが、自分に言い訳ばかりしている人や、
家庭内ストックホルムシンドローム(*1)が発生している人は、心の表層から声が聞こえてきます。
ニセモノの声です。
子どもが親から日常的に心身ともに傷つけられる行為を
受けているにも関わらず、
ごくわずかな愛情や、やさしさを親から感じることで
尊敬や信頼をして、親は悪くないのだと思い込みます。

困ったことに、一番奥底のホンモノの声は小さく、
表層から聞こえるニセモノの声はでっかく聞こえるのです。

よほど注意しないと、
大きな声を本物と勘違いして行動してしまいます。

今聞こえてくる声が心の表層からのものか、
それとも深層からのものかを見分けるには、
試行錯誤して訓練するしかありません。

*1ストックホルム症候群(シンドローム)
誘拐や監禁などで危害を加えてきた犯人に対して
被害者が連帯意識や愛情、同情を
感じるようになる心理状態のことを指します。
心理学の見地では、恐怖心から逃れるための
一種のセルフマインドコントロールであるとされています。
家庭内ストックホルム症候群は、
ストックホルム症候群を
家庭内暴力や虐待に置き換えた状況のことです。