本日の心理学・名言2192-1

自分は誰にも愛されず惨めだ」と嘆く人は多いですが、
嘆きが大きい人ほど、
自分に向けられた無償の愛には鈍感なものです。
愛されているのに、気がつかないのです。

なぜ、気がつかないのでしょうか。

それは自ら人を愛していないからです。
愛してもらえなかったという不満が大きすぎて、
人を愛することを忘れているのです。
愛する対象は動物でも植物でもいいです。

何か愛することをしてみたら、
今、自分に向けられた無償の愛を感じ取ることが出来ますし、
また、自分が過去に愛されたことを思い出すはずです。

なぜ、思い出すかというと、人は人を愛する時、
自分が過去に受けた愛を使っているからです。
自分が人を愛する時は、
過去の愛された気持ちのよさを思い出すのです。

その気持ちの良さを人にもあげたくなるのです。
人を愛して愛し抜くと、
自分が幼児期に愛されたことが自覚できるものです。

愛というのは、人間にとって最も自然な行為ですから、
「ああ、自分は今愛されている!」なんて、自覚しないものです。
あまりに自然なので意識できないのです。
自然な行為というのはもともとそういうものです。
意識できることはむしろ不自然なのです。

真実の愛を注ぐ人は、
始めから恩返しなどという見返りを期待していません。

かつて自分が愛した人が、自分へ恩返しをしようとしたら、
直ちに「愛を必要としている人に愛を注ぎなさい」
と注意する人になるのです。

見返りを期待していないからこそ無償の愛というのです。

愛とは、そうやって広がっていくのです。
愛はギブアンドテイクではありません。
真実の愛とは、ギブアンドギブという与え尽くしの愛のことです。

そういう愛で愛そうとする者だけが
自分に向けられた真実の愛を感じ取れるのです。

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