本日の心理学・名言1957-7

不完全であることを前提とする~

人間はややもすると、
修身や道徳の教科書に出てくるような
素晴らしい人々の存在を前提として、
目標、計画などを立てがちですが、
現実に、その周囲に散らばってる人々というものは、
どこかに弱点を持ち、何らかの欠陥を持った、
生身(なまみ)の人間であるということを、忘れてはいけません。

このことは、例えば、かなり完全に近い人だとしても、
人生という有限の時間の中で、
興味の向くことも、仕事も趣味も無限に有り、
常に誠実に対応しなければならないと生きている人々もいるわけです。

時間、金、能力などが有限である以上、
どこかを欠かさざるを得ないわけなのです。

完全な人間を前提として期待が裏切られたとしても、
その責任は、人間を知らなかった、
あなた自身にあるということにほかなりません。

その点、不完全を前提に、目標、計画を作成すれば、
それだけ要求水準も低くなり、
フラストレーション(欲求不満)も起こすことなく、
心身の健康にも、必ずや良い効果をもたらすに違いありません。

要するに、欠点だらけの人々がいたわりあって生きる世の中を
大前提として生きるのです。

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